大日本印刷(以下:DNP)は、明るい場所でも鮮やかな映像を表示できる透明スクリーンを、ハウステンボスが運営する「変なホテル ハウステンボス」に導入したことを発表した。

DNPの透明スクリーンは今回、「変なホテル ハウステンボス」のフロントに設置され、10月24日からプレ運転期間を経て透明スクリーンに投影されたバーチャルキャラクターが従来のロボット受付にかわり、ホテル利用客へのチェックイン・チェックアウト手続きを案内して利用者を楽しませているという。

なお、バーチャルキャラクターについてもDNP制作のキャラクターが採用されているとのことだ。

ホテルの利⽤客がメインスタッフのキャラクターが表⽰されているフロントに近づくと、カメラが利⽤客の「年齢、性別、笑顔レベル」を判定し、利⽤客に合わせたバーチャルキャラクターのスタッフが透明スクリーン上に浮かび上がる。

バーチャルキャラクターは、利⽤客の反応に応じて⾝振り⼿振りなどの演出を加えながら、⼿続きの案内を⾏うという。

ガイダンス⾳声は、⽇本語・英語・中国語・韓国語の4ヶ国語に対応。

DNPの透明スクリーンを利⽤したバーチャル接客のメリット

  • バーチャルキャラクターがリアルの空間に⾶び出したような存在感が表現可能。
  • ロボットと⽐べて機械的なメンテナンスは、ほぼ不要。
  • コンテンツの変更が容易なため、バーチャルキャラクターの装いを季節に合わせて変更したり、イベント告知
    を⾏ったりすることも可能。
  • DNPが提供する、AI(Artificial Intelligence:⼈⼯知能)を活⽤した対話(チャットボット)による接客や、遠隔地にいる⼈がキャラクターを操作するアバターによる接客などの展開も可能。

DNPは、ホテルのフロント業務のほか、公共施設や店舗、企業のショールーム、イベント会場などでの利⽤に向けて透明スクリーンとバーチャル接客サービスを提供していき、透明スクリーン関連の事業で、2021年度に年間7億円の売上を⽬指す方針を示している。