2019年10月1日、フラーが「アプリ利用データを元にしたミレニアル世代の習慣実態調査」の結果を公開した。

本調査の目的は、ミレニアル世代の習慣トレンドを把握すること。同社が手がけるスマホアプリ分析プラットフォーム、「App Ape(アップ・エイプ)」で調査の基礎となるデータを分析している。

20歳~35歳のアプリユーザー2,565人を対象とし、アプリのログデータを元に複数のクラスターに分類。それぞれのクラスターの特徴的な習慣を把握した。

6つのクラスターは以下のとおり。

  1. 「動画習慣」ミレニアルズ(590人)。Youtubeやniconico動画、テレビ局のアプリなどを習慣的に利用するクラスター
  2. 「マンガ習慣」ミレニアルズ(331人)。LINEマンガやピッコマ、マンガワンなどのマンガ系アプリを習慣的に利用
  3. 「自己マネジメント習慣」ミレニアルズ(478人)。Yahoo!カレンダーや家計簿マネーフォワード ME、dジョブ スマホワークなど仕事や家計を管理するアプリを習慣的に利用
  4. 「気分転換習慣」ミレニアルズ(353人)。壁紙きせかえ系アプリなどを習慣的に利用
  5. 「ソーシャル習慣」ミレニアルズ(470人)。PIXIVアプリやAmebaブログアプリなどを習慣的に利用
  6. 「ゲーム習慣」ミレニアルズ(343人)。ディズニーツムツムやモンスターストライクなどのゲーム系アプリを習慣的に利用

調査では、6つの習慣クラスターの生活傾向を分析した。

「動画習慣」ミレニアルズ

「動画習慣」ミレニアルズは、口コミ重視&自炊にこだわりがあるクラスター。

購買の際に動画アプリを参考にする(平均+6.4%)のはもちろん、口コミサイトに積極的に情報発信(平均+4.9%)する傾向にあるという。みんなと同じような生活をしていきたい(平均+4.6%)という意識もみられた。

食に関してもお店選びには口コミの点数を意識し(平均+4.2%)、グルメ情報を集めるのも好き(平均+4.4%)。その一方で、自ら自炊し(平均+7.0%)食器までこだわる(平均+5.5%)傾向がある。

ファッションに関しては、年齢やTPOもあった服選びを心掛ける傾向に(平均+6.9%)。

「マンガ習慣」ミレニアルズ

「マンガ習慣」ミレニアルズは、流行に流されないマイペースにメリハリ消費するクラスター。

ファッションについて、お金をかけずにセンスのいいものを身に着けたい(平均+13.6%)と思っており、流行はあまり気にせず自分の好きなスタイルを重視する(平均+11.8%)傾向がみられた。購買の際に、店頭の広告やデモ販売(平均+13.6%)や雑誌を参考にするのも特徴的だという。

食に関しては、電子レンジを積極活用(平均+12.9%)し効率的な食生活をおくる。その一方で、一人でも気兼ねなく飲食店にはいることもできるし(平均+9.6%)、特別な日には奮発した食事をしたい(平均+10.8%)というメリハリを重視する。

一人の時間も大切にしたいと感じているが(平均+14.2%)、25歳までに結婚したい(平均+11.5%)という早婚願望もみられた。

「自己マネジメント習慣」ミレニアルズ

「自己マネジメント習慣」ミレニアルズは、自分らしい生活を、こだわりをもってマネジメントするクラスター。

食について、通いつけの店があり(平均+5.2%)、食事は人生における楽しみの一つであると感じている(平均+3.9%)。

また、買い物には一人でいき(平均+9.4%)、まったく同じファッションアイテムを複数所有している(平均+3.4%)。栄養補助食品もよく利用する傾向が(平均+3.4%)みられた。

メディア接触についても、ラジオ(平均+3.0%)や新聞(平均+4.7%)など、インターネット以外のメディア接触をする。

レジャーとしてコンサート(平均+6.3%)や、劇場・芝居・ミュージカル鑑賞(平均+3.7%)など、文化的な趣味を楽しむ傾向があるという。

「気分転換習慣」ミレニアルズ

「気分転換習慣」ミレニアルズは、コスパよく効率的に生活する、現実志向なクラスター。

タイムラインに流れるプレゼントキャンペーンによく参加し(平均+5.2%)、購買の参考には口コミサイト(平均+7.8%)やフリーペーパー(平均+3.9%)をよく利用。お得情報に敏感なクラスターだという。

気に入ったものであれば古着や中古品でも積極的に利用し(平均+3.7%)、おしゃれよりも実用性で選ぶ傾向がある(平均+3.9%)。

食事や飲み会においてもクーポンをよく利用する(平均+6.3%)傾向。

結婚にむけては、愛だけでなく収入などの現実的な要素が大事であると感じでいる(平均+7.2%)。

「ソーシャル習慣」ミレニアルズ

「ソーシャル習慣」ミレニアルズは、SNSで情報収集し、新しいものに興味を示す自由で好奇心旺盛なクラスター。

ほかのクラスタと比べてTwitterをよく見ており(平均+9.6%)、購買の参考にし(平均+10.5%)、情報発信もおこなっている(平均+7.9%)。

ファッションについてはいつも同じような服をきていることが多く(平均+10.7%)、自分らしさを軸に選ぶ傾向がみられた(平均+5.5%)。

新しいものや話題のものはためしたいと思っており(平均+5.0%)、新しい人と出会うことも楽しいと感じる(平均+3.7%)。

仕事については管理職などについて働きたいとは思わず(平均+4.8%)、スーツではなく私服で働くことを望んでおり(平均+5.5%)、自分らしく自由な働き方を求める傾向がみられたという。

「ゲーム習慣」ミレニアルズ


「ゲーム習慣」ミレニアルズは、ゲームに対する関与度がとても高く、とことんのめり込むクラスター。

ゲームが好きで(平均+10.5%)、同時にアニメ鑑賞も好き(平均+5.9%)という傾向がみられる。

飽きっぽいという意識が、ほかのクラスターよりもとても低い(平均-10.7%)。一つのことに熱中すると、とことんのめり込む傾向があることがわかるという。

※調査概要
調査時期:2019年5月~6月
調査方法:アプリ利用ログを元に調査・インターネット調査
調査対象:全国、20~35歳のアプリユーザー2,565名

<出典元>
「ミレニアル世代には、特徴的な6つの習慣クラスターが存在。 フラーがミレニアル世代の習慣実態調査を実施」
フラー