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アプリ市場のデータを提供するアップルアニーは、2019年上半期(2019年1月1日〜6月30日)における国内アプリのダウンロード数、および収益のTOP10ランキングを発表した。主なトピックは以下のとおりだ。
- ゲームアプリのダウンロード数トップ10のうち日本企業は1社のみ。
- 全カテゴリーのアプリダウンロード数トップ10では、より生活に根差したアプリが上位に。
- ゲーム収益額ランキングでは従来から人気のアプリが上位に。
- 非ゲームカテゴリーの収益額ランキングでは、漫画・マッチングアプリ・動画アプリが上位に。
ゲームアプリのダウンロード数トップ10。日本企業は1社のみ。
ゲームカテゴリーの無料アプリダウンロード数トップ10では、日本企業によるアプリが1つのみという特徴的な結果となった。
これまでゲームカテゴリーでは、日本企業のアプリがほとんどだったが、今回のランキングでは海外のアプリパブリッシャーが日本市場へ参入していることがわかる。
また同社によると、多くダウンロードされているのは、「ハイパーカジュアルゲーム」と呼ばれる、シンプルで分かりやすい海外ゲームとのこと。
ほかの海外市場をみてもハイパーカジュアルゲームが上位にランクインしており、世界的なトレンドとなっているとのことだ。
全カテゴリーのアプリダウンロード数トップ10。より生活に根差したアプリが上位に。
次に国内アプリのなかでも全カテゴリーの無料アプリダウンロード数ランキングをみると、生活に密接したメッセージ・SNS・ニュース・決済といったカテゴリーのアプリが上位を占めている。
メッセージアプリ・ニュースアプリのダウンロード数は安定しており、前期と比べると、動画再生アプリがより多くランクインした。これらの点から同社では、スマホを使い動画を見る消費者が年々増加し、5Gの需要も高まってきていると推測している。
ゲーム収益額ランキング。従来から人気のアプリが上位に。
国内アプリのなかからゲーム収益額ランキングをみると、ダウンロード数のランキング上位にはいったアプリはランクインしていない。
代わりに以前から人気の高かった「モンスターストライク」や「パズル&ドラゴンズ」がランクインをはたしており、不動の人気を誇っていることがみてとれる。
現在の収益額トップ10には、日本企業によるアプリが8つ入っている一方で、「荒野行動」と「Pokemon GO」の2つの海外ゲームアプリがランクイン。
この点について同社では、今後、中国・アメリカのゲームアプリが日本での収益を見込んで、日本のゲームアプリ市場へ参入する数が増える可能性があると推測している。
非ゲームカテゴリーの収益額ランキングでは、漫画・マッチングアプリ・動画アプリが上位に。
ゲームを除くカテゴリーでの収益ランキングをみると、漫画・マッチング・動画アプリのランクインが突出。「LINEマンガ」、「ピッコマ」が上位にランクインしていることから、同社では、漫画を買わずスマートフォンからいつでも手軽に読める漫画アプリへシフトしている消費者の変化がみてとれると話している。
また「Pairs」や「タップル誕生」が5位、6位にランクインしており、マッチングアプリ利用者が増加し、このカテゴリーのアプリが一般に広まっていると指摘している。
なお前期と比べ、新たに動画系の「AbemaTV」・「17 Live」がランクイン。この点については同社では、番組を鑑賞するもの、動画ストリーミングアプリなどその種類はさまざまだが、アプリを通し動画を鑑賞する習慣が一般に広まっていると指摘している。
<出典元>
<App Annie調べ>2019年上半期 国内アプリTOP10ランキング発表
App Annie