日本法人向けにVR英会話サービスを提供している米カリフォルニアスタートアップ「Immerse Inc.(イマース)」は、高校生への英語教育に力を入れる「仙台育英学園高等学校英進進学コース(宮城県)」の生徒を対象に、教育機関では世界で初となる「アメリカ人講師による対人VR英会話レッスン」の導入をスタートさせると発表した。

日本国内でTOEIC Programの実施・運営を行うIIBC協力のもと、TOEIC Speaking Testにおいて学習効果の検証を第三者機関として行い、生徒の英語力に有意な差が見られたかを検証するという。

具体的には、高校教育機関の中でひときわ英語教育に力を入れている私立仙台育英学園高等学校(宮城県)が2019年9月から、同校「英進進学コース」の生徒数名を対象に、世界初となるアメリカ人講師とリアルに近い空間の中で英会話の勉強する「対人VR英会話サービス」の試験的導入を開始。

英語における2技能(読む、聞く)を試験する現行の大学入試センター試験が、2023年度から「大学共通テスト」に変更し、英語4技能(話す、書く、読む、聞く)を検査する検定試験や民間資格を併用した体制に変更することを見据え、より社会で使える英語を「話す」機会を創り出すことを狙いとし、他の教育機関に先駆けて試験的に導入を行うことを決定した。

日本においてTOEIC Programの実施・運営を行う「IIBC」協力のもと、TOEIC Speaking Testを仙台育英学園高等学校の生徒に事前に受験、約3カ月に渡るレッスン後に再度試験を受けさせることでVR英会話レッスンの効果を測定する。

試験の効果検証がサービス提供者の主観的なものにならないよう、IIBCがこれまでTOEIC Speaking Testを受験してきた膨大な受験者のデータから統計的にスピーキング力が向上したと認められる点数を設定し、客観的データのもと、学習効果を測定することで効果測定の信頼性を底上げするという。