ソニーと、大和証券グループ本社の子会社である大和キャピタル・ホールディングスは、両社による共同ファンド組成のための合弁会社Innovation Growth Ventures(以下、IGV)を設立したことを発表した。

IGVは今後大きな成長が期待できる産業分野のベンチャー企業を対象とした投資ファンド「Innovation Growth FundIL.P.」(以下、同ファンド)の出資持分の第一次募集(ファーストクロージング)を完了し、同ファンドの運営を開始するという。

ソニーは、2016年7月にコーポレートベンチャーキャピタルSony Innovation Fundを設立し、日本と北米、欧州に拠点を置き、AIやロボティクスを始めとした事業領域におけるスタートアップ企業を対象とした投資活動を行ってきた。過去3年間の活動において40件超の投資を行ってきたが、ベンチャー企業を対象とした投資活動を拡大、推進させていくことを目指し、同ファンドの組成にいたったという。

同ファンドには、2019年6月の第一次募集で三井住友銀行、大阪商工信用金庫等の金融機関、三菱UFJリースや学校法人等が同ファンドのリミテッドパートナーとして参画。

IGVは、ソニーと大和証券グループのそれぞれのグループの基盤も活用しながら同ファンドの投資先の支援を行うことで、ファンドのパフォーマンスを最大化することを目指し、最終的に150~200億円超のファンド規模を目標としている。