カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチは、Apple、imoo、Fitbit、Samsungによって牽引された2018年の世界のスマートウォッチ出荷は対前年で41%と健全な伸びを示したという調査結果を含む、同社のGlobal Smartwatch Trackerサービスによる最新調査を発表した。
カウンターポイント社のリサーチアナリスト、Satyajit Sinha氏は調査結果に対して、
「Apple Watchの2018年の出荷は、対前年22%と堅調な伸びを示した。中でもApple Watch Series 4の成績は群を抜くものがあった。1,150万台を2018年の間に販売し、この年のベストセラー機種となった。この機種の成功要因は、ECG(心電図)や転倒検出などのヘルスケア関連機能に重点を置いたことにあると我々は考えている。また、この結果は、Apple Watchを実用性のあるヘルスケア機器として、Appleがここまで育て上げた、とも言うことができる。スマートウォッチはセルラー機能搭載型へと進化しつつあり、そうなると真にスタンドアローンで使えるウェアラブルデバイスとなる。Apple、imoo、Samsung、Huawei、Ticwatchに加え、子供向け時計メーカーが先陣を切って搭載を進めている。その中でも、Appleとimooはセルラー機能つきスマートウォッチの2018年出荷の13%と10%を、それぞれ占めている。」
とコメントしている。
また、シニアアナリストのSjueong Lim氏は、各メーカーの業績に関して、
「Samsungは対前年で90%と指数関数的な成長を示しており、2018年のシェアは一気に9%となった。Samsungのスマートウォッチ出荷の50%は、2018年第3四半期に発売された電池寿命が長いGalaxy Watchシリーズによるものである。回転するベゼルによるUI操作と、極めて伝統的な丸い時計のデザインとが、スマートウォッチ購買層に最もアピールしたSamsung機種の特徴である。」
と述べている。
スマートウォッチのベストセラー上位5機種で2018年の市場の48%を占めた。このトップ5機種のうち3機種はApple製。
Fitbitは、スマートウォッチVerseの投入がターニングポイントとなったが、それまで同社は市場に足掛かりを築こうと苦戦していたという状況だったという。
このほかで、トップ5入りしたのは4G LTE搭載の子供向けウォッチであるimooのZ3。Z3はQualcommのWear 2100チップセット、そして、防水等級IPX8を搭載している。
<参照元>
「Global Smartwatch Tracker Q1 2019」
Counterpoint