2019年6月3日にネオマーケティングは、「東京オリンピック事前抽選申し込みに関する調査(※)」の結果を公開した。

2019年5月9日〜28日までの期間、観戦チケットの事前抽選申し込みが実施された。どのくらいの人が申し込みを行ったのか、どの式典・競技に申し込みを行ったのかなどについて調べている。

全体のアンケート全回答者数は8,407名、そのうち事前抽選申し込みを行ったのは850名だ。

調査結果のポイントは6つ。

  • 「申し込みを行った人」の半数を上回る52.4%の人が、「開会式」に申し込んだ。2位「閉会式」は19.6%
  • オリンピックの式典・競技を、「会場で見たい」と思っている人は全体の約4割
  • 「会場で見たいと思わない」理由。「テレビ中継で十分だから(51.5%)」・「人が多そうだから(36.4%)」・「東京オリンピックに興味がないから(34.3%)」
  • 会場で見たい人のうち、実際に「観戦チケットの申し込みを行った」のは24.6%
  • 自分で抽選申し込みの手続きをした人のうち、51.7%が「難しかった」
  • 東京2020オリンピック・パラリンピックの公式マスコット、何らかの形で知っている人は82.0%

52.4%が、「開会式」に申し込み

「実際に抽選申し込みを行った式典・競技のランキング」では、全体の半数を上回る52.4%が「開会式」に申し込みを行っている結果となった。2 番目の「閉会式」の19.6%に大きな差をつけている。

競技としては「陸上競技」「サッカー」「水泳(競泳)」「体操(体操競技)」といった競技への申し込みが多かった。

実際に会場で見てみたいか

全回答者8,407名に対して、「2020 年に開催される東京オリンピックの式典や競技などを、実際に会場で見てみたいと思うか?」と聞いた。

結果、全体で見ると「とても見たいと思う」が13.9%、「見たいと思う」が24.6%となり、合計で38.5%の人がオリンピックの式典や競技を会場で見たいと回答している。

一方で「見たいと思わない」「全く見たいと思わない」と回答した人は41.3%。

年代別では、年代が上の人ほど見たいと思う割合は減少する傾向がみられた。

また、地域別では一都六県居住者の人が、それ以外の地域の人に比べて、会場で見たいと回答していることがわかった。

「会場で見たいと思わない」理由は

東京オリンピックを「会場で見たいと思わない」と回答した人を対象に、その理由を調べた。

全体で見ると、「テレビ中継で十分だから」が51.5%ともっとも多い。次いで「人が多そうだから」36.4%、「東京オリンピックに興味がないから」が34.3%とつづく。

年代別で見ると、年代が上である程「テレビ中継で十分だから」が多くなる。

一方で、10・20 代、30 代に多かったのは、「東京オリンピックに興味がないから」という回答だった。

「若い人ほど興味がないと回答している傾向があることから、今後10 代・20 代を中心とした若い層にどのように東京オリンピックの魅力を伝えて行くか、問われることになりそうだ」、との分析が示されている。

チケットの抽選申し込みを実際に行ったか

「東京オリンピックを会場で見たいと思うか」、という質問に対し「とても見たい」/「どちらでもない」と回答した4,936名を対象に、5月9日〜28日の期間に観戦チケットの抽選申し込みをしたかどうか聞いた。

結果、「自分自身で申し込みをした」と回答した人が18.8%、「他の人に申し込んでもらった」と回答した人が5.8%となり、合わせて24.6%の人が観戦チケットの申し込みを行ったと回答している。

居住地別に見ると、一都六県居住者については3 割を超える32.1%の人が申し込みをしたと回答。一方、その他の地域居住者については18.2%の人が申し込みをしたと回答した。大きく地域差が生じる結果となった。

抽選申し込みの手続きは、難しかったか

自分自身で抽選申し込みを行った人を対象に、「抽選申し込みの手続きが難しかったか」たずねた。

全体で見ると、「とても難しかった」と回答した人が16.5%、「難しかった」と回答した人が35.2%となり、半数を超える51.7%の人が申し込み手続きが難しかったと回答している。

年代別に見ると、インターネットやデジタル機器に比較的あかるいと思われる10・20代でも、6割に迫る58.1%の人が「難しかった」と回答している。

申し込み者の年代を問わず、手続きが困難であったことが伺える結果となった。

東京2020オリンピック・パラリンピック、公式マスコットの認知度は

東京2020オリンピック・パラリンピックの公式マスコットについて、どの程度知っているか調べた。

全体で見ると、「名前と特徴の両方を詳しく知っている」と回答したのは12.0%、「名前と特徴の両方を知っている」と回答したのは21.9%となり、名前と特徴を把握している人の割合は33.9%という結果となっている。

名前または特徴を知っていると回答した人を含めると、公式マスコットを何らかの形で知っている人は8割を超える82.0%となった。


※調査概要
調査の方法:株式会社ネオマーケティングが運営するアンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用したWEB アンケート方式で実施
調査の対象:アイリサーチ登録モニターのうち、全国の15 歳以上の男女を対象に実施
有効回答数:850 名(一都六県で計500 名:その他の地域で計350 名)
アンケート全回答者数:8407 名
調査実施日:2019 年5 月29 日(水)~2019 年5 月30 日(木)

<出典元>
「東京オリンピック事前抽選申し込みに関する調査」