三井住友海上はアクセンチュアと、ビッグデータや最新の分析アルゴリズムを活用することで、企業の抱えるリスクを可視化・最適化し、課題解決を図る新サービス「RisTech(リステック)」の提供を開始した。
「RisTech」では、三井住友海上や提携先のデータサイエンティストが、自社で保有する事故データ等に加え、サービス提供先企業の保有するデータを含むさまざまな統計データを活用し、リスク分析やレポートの提供、リスクモデルの開発を実施。地震や水害対策支援等、社会が抱えるさまざまな課題解決を図るという。
活用事例は、以下のとおりである。
- 工場・設備に不具合が生じたデータを活用することで、事故の予兆把握や最適なメンテナンス計画を策定する。
- IoTセンサーを活用し、危険が伴う作業時にアラートを発して事故を削減したり、生体センサーを活用して、従業員の体調変化等を捕捉したりするほか、勤務動態や健康情報をもとに、うつ病予備軍を早期検知・フォローする。
- 火災保険等の引き受けにより蓄積された、建物の構造等の各種データと大規模地震発生時の被害想定データを組み合わせることにより、地域にとっての最適な避難ルート・連絡体制を見つけ出す。
今後同社は、MS&ADグループのリスク関連サービス事業を担うMS&ADインターリスク総研と連携し、RisTechにより明らかになった課題への具体的なソリューションも提供していくとしている。