INDEX
2019年5月28日、ジェーディーエスが、「ライフスタイルトレンドレポート2019」をリリースした。
2018年11月に、JNNデータバンク全国調査が実施された。本レポートでは、そこで調査している生活意識やライフスタイル、メディア利用、商品利用について、1993年から2018年までの生活者のさまざまな変化をまとめている。
ここで紹介するトピックスは6つ。
- 暮らし向き~「現在の暮らし向き感は”らく”」が引き続き増加~
- 生活意識~「努力すればむくわれる」が長期減少、「健康で平凡な暮らしがしたい」が長期増加~
- 衣生活意識~ファッションの満足度は増加傾向~
- 食生活意識~「インスタント食品をよく食べるほう」が長期に増加~
- 住生活意識~「和室中心の間取りのほうがくつろげる」が減少~
- 消費意識~「値段が安ければメーカーにこだわらず買うほう」は減少傾向~
暮らし向き〜「現在の暮らし向き感は”らく”が引き続き増加」〜
「暮らし向き」について調べると、現在の暮らし向き感は、「非常にらく」「ややらく」を合わせて60%。昨年に引き続き、2ポイントの増加となった。
時系列でみると、2009年以降「非常にらく」「ややらく」が増加傾向にある。
性・年代別では、男女とも40代に「やや苦しい」「非常に苦しい」が多くなる。
生活意識〜「努力すればむくわれる」が長期減少〜
「生活意識」についてみると、「努力すればむくわれる」長期減少にある。1993年では43%だったが、 2018年には31%まで減っている。
また、「どんなときでも努力すれば、それなりにむくわれると思う」「人生はまじめに生きていれば間違いないと思う」とも昨年より2ポイント低下した。
性・年代別の分析では、「まじめに生きていれば間違いない」が、若年層で少なくなっている。
「生活意識」についての別の調査項目では、「健康で平凡な暮らしがしたい」が、長期増加しているのがわかった。1993年では65%だったが 2018年には72%まで増加している。
一方、「地位や財産にこだわらず、自分の趣味や好みにあった生活がしたい」は減少傾向にある。
上は、性・年代別でみたグラフ。
衣生活意識~ファッションの満足度は増加傾向~
「衣生活意識」では、ファッションの満足度で増加傾向がみられた。1993年の59%から、2018年では64%まで増加している。
2018年は、着るものや身につけるものの満足度は、「満足」「まあ満足」 を合わせて64%。
時系列でみると、長期的には「満足」「まあ満足」が増加傾向にある。
性・年代別では、「満足」「まあ満足」は男女とも10代に多くなっている。
食生活意識~「インスタント食品をよく食べるほう」が長期に増加~
「食生活意識」について調べると、「インスタント食品をよく食べるほう」が長期に増加している。1993年では25%だったが、2018年には35%まで増えた。
「インスタント食品はあまり食べないほう」は減少傾向となっている。
性・年代別では、「インスタント食品をよく食べるほう」は、男性50代以下と女性20代以下で「あまり食べないほう」を上回る。
住生活意識~「和室中心の間取りのほうがくつろげる」が減少~
「住生活意識」の項目では、「和室中心の間取りのほうがくつろげる」が減少した。1993年の42%から、2018年では21%まで減っている。
時系列でみると、「洋室中心の間取りのほうがくつろげる」は増加傾向だ。
性・年代別では、男女とも各年代を通じ「洋室中心の間取りのほうがくつろげる」が多数派となった。
消費意識~「値段が安ければメーカーにこだわらず買うほう」は減少傾向~
「消費意識」について調べると、「値段が安ければメーカーにこだわらず買うほう」は減少傾向にある。1993年には44%だったが、2018年には40%となっている。
「値段が多少高くても、有名メーカーのものを買うほう」は26%で横ばいだった。
性・年代別では、「値段が安ければメーカーにこだわらず買うほう」は男性では50代以上に多いのに対し、女性では20~30代を中心に多くなっている。
<調査概要>
調査対象:満13歳~69歳 一般男女
調査地域:北海道から沖縄に至る全国の都市部
標本抽出:全国三段抽出(エリア・サンプリング)
調査方法:訪問留置回収法
有効回収標本:約7,400名
調査時期:毎年11月中旬
*1993年~1999年は年2回(5月・10月) 約3,500名回収
<参照元>
「ライフスタイルトレンドレポート2019」
ジェーディーエス