NTTデータは、ロールプレイ研修など営業分野における活用を目指したウェブサービス「Com Analyzer™」を2019年5月27日より提供開始した。
同サービスは利用者がスマートフォンなどのカメラデバイスで話し手を撮影した動画から、表情、感情および声を分析、数値化(デジタルパラメーター化)し、印象値を算出、レポートを作成するものだという。
利用者はスマートフォンなどのカメラデバイスで話し手を撮影した動画を同サービスウェブサイトにアップロードするだけで、分析レポートが作成される。利用者はレポートをダウンロードし、スマートフォンやパソコンで閲覧可能だ。
表情、感情のデジタルパラメーター化にはアマゾン ウェブ サービスのAmazon Rekognition、声のデジタルパラメーター化にはアニモの音声分析技術を活用。
分析レポートでは、印象を表す指標として、親しみ、熱意、落ち着きがそれぞれ100点満点で評価。企業内や任意に設定した母集団における順位を知ることができるという。
また、印象を左右する要素として、笑顔、声の大きさ、話す速さをアイコンと波形グラフで、相手に伝わる感情の割合を円グラフでそれぞれ表示し、より良い印象を与えるための改善ポイントを視覚的に分かりやすく示される。
同社によると、ウェブサイトやSNS等の非対面チャネルでは人の行動をデジタルに把握することが比較的容易なため、行動分析に基づく人の理解が進む一方で、対人営業等の対面チャネルでは行動の把握や分析が困難とされているとのことだ。
今後は、見た目から印象や性格を推定し、利用者と採用企業のマッチングや利用者と営業担当者のマッチングなど、活用シーンの拡大、および見た目以外にも話している内容などデジタルパラメーター化の対象拡大を目指すとのことだ。