ナスタは、オルビスと協業し、荷物の受け取り方の変化が、EC利用者の宅配ストレスの低減と、再配達削減に与える効果を検証するため、オルビス顧客5000名を対象とした、業界最大規模での宅配ボックスの利用体験サービスを実施することを発表した。

今回の実証実験では、オリジナルの宅配ボックスはオルビス顧客5,000名にモニター配布し、対象顧客は宅配ボックスを受け取り後、3カ月後を目処に利用に関するアンケートに回答し、その結果をもとに今後のサービスにつなげていくという。

今回の取り組みによって考えられるメリットは以下のとおりだ。

    消費者

    • 受け取り方の選択肢が広がることで、荷物の受け取りによるストレスの軽減。
    • 対面でしか受け取れない荷物が受け取れるようになることで、再配達依頼の手間を削減。

    企業

    • EC利用拡大に伴う社会問題解決への対策。(再配達増加に伴う物流・環境・労働問題への配慮)
    • 顧客満足度向上、独自サービスによる他者との差別化。

同社は、ネットショッピングの普及に伴い、商品を対面で受け取る機会が増え、現代の生活スタイルの変化にそぐわなくなってきていることを指摘している。

また配達物によって行動が制限されることが消費者へのストレスとなり、通販利用率の拡大に比例して、再配達率が高いのが現状だとの見解を示している。

img:Value Press