AIを活用した野菜収穫ロボットを開発するinahoは、1月17日に佐賀県鹿島市に初の拠点となる「鹿島オフィス」を開設。
佐賀県と鹿島市の支援を受け、契約農家とのパートナーシップにより、自動収穫ロボットの開発と自動収穫サービスを提供していく。
佐賀県鹿島市近辺は、全国有数のきゅうり・アスパラガス生産地で有名であり、日本有数の施設栽培のメッカになっている。「九州 to the world」という目標のもと、AIを活用した収穫ロボットを農作業において展開させることで、世界最先端の農作業体型を地元の農家と構築しようとしている。
契約農家とのパートナーシップでは、佐賀県武雄市のキュウリ農家である山口 仁司氏と提携。
山口氏は先進的な技術を導入し、キュウリを高品質に保ちながらの多収に成功。その功績により大日本農会「第100回農事功績者表彰(総裁・秋篠宮文仁親王)」で緑白綬有功章を受章した経歴を持つ。また、佐賀県のトレーニングファームで若手農家への指導など、後進育成も行う。
同社は、山口氏が持つ日本屈指の農業技術と、inahoが持つAI野菜収穫ロボットの技術を組み合わせることで、世界で最先端となる農作業体型の構築を試みるとしている。
inahoは今後も、収穫といった人の判断が必要な農作業を、AIおよびロボティクスに置き換えることで人手不足や食料問題を解決し、人々がクリティティブな作業のみに注力できる世界を作っていくという。
img:PR TIMES