CACは、感情認識AI技術を用いて営業担当者や販売員のコミュニケーションスキルの向上を図る表情トレーニングアプリ「心sensor for Training」を2018年12月中に提供開始する。

個人のコミュニケーションスキル向上に役立つだけでなく、社内研修での活用や、定期的なトレーニング利用により、組織全体の対人コミュニケーションスキルの底上げにもつながると考えられる。


同一人物の練習結果比較が可能(トレーニング結果表示画面例)

心sensor for Trainingは、Affectiva社が開発した感情認識AI「Affdex」を使用しCACが独自開発したアプリで、カメラを搭載したPCやタブレット端末にインストールして利用できる表情トレーニングアプリだ。

応対練習中にカメラが捉えた表情筋の動きを感情認識AIが解析し、どのような印象を与える表情であったか採点する仕組みとなっている。

ネットワークに接続せずとも、いつ、どこでもトレーニング実施と結果の確認ができる。顧客応対練習では、コンテンツ動画を再生しながら、顧客への商材説明や提案などの実践的な応対練習が可能だ。

トレーニングデータが蓄積されるため、過去複数回の結果を比較することもでき、上達の度合いが実感できる。

「心sensor for Training」の機能

  • コンテンツ登録
    • トレーニング教材となる動画を「コンテンツ」として登録できる。
    • コンテンツはパート毎に時間や目標とする指標などを設定できる。
  • トレーニング
    • コンテンツを再生しながら顧客応対の練習が可能。
    • PCやタブレット端末に搭載されているカメラが練習中の表情をリアルタイムで分析、採点する。
  • 結果確認
    • 感情認識AIをベースとしたCAC独自の指標(「笑顔で」、「真剣に」など)を用いて評価を行う。
    • 評価は、シーンごとに適した表情指標を出せているか、また話すスピードや説明時間の長さなど複数の評価軸で総合的に行う。
    • トレーニング結果はグラフや数値で視覚的に利用者へフィードバックされ、改善ポイントがアドバイスされる。
  • 結果の比較
    • トレーニングの回数を重ねると評価結果が蓄積され、各回の内容を振り返るだけではなく、成長度や変化の推移を把握できる。
    • コンテンツ内のパート毎の結果の詳細を確認できる。
  • サマリーレポート
    • マネジメント層向けのトレーニング状況サマリーレポートが提供される。
    • 各端末でのトレーニング結果がサーバー側に集約されるので、チームメンバーのトレーニング実施状況や評価結果の履歴を確認できる。

img:AFFECTIVA , PR TIMES