東大発AIベンチャー・ストックマークは、AIで営業の意思決定プロセスを高速化する「Asales」のリリースを発表した。
同サービスは、営業現場の情報をよりダイレクトに営業戦略へ活かし、営業現場の付加価値向上・業務効率化をAIでサポートするサービスだ。
同サービスでは、1,000社以上が利用している「Anews」で培ったテキストマイニング×AIの技術により、顧客接点データ(ミーティング音声・メール・商談メモ・案件メモ・報告書・議事録)、社内データ(商材情報・提案資料・社内レポート)、オープンデータ(ニュース・業界レポート)といった、営業をとりまく定性テキストデータを解析し、戦略的な営業プロセスの構築をサポートする。
営業企画・マネージャー向けのサービス概要は以下の内容となっており、売上やコストなどの定量データだけでなく、定性テキストデータも含めた統合的な意思決定による売上トップライン拡大を目指すとしている。
- 営業戦略構築の高速化
- 顧客接点データの解析による受注/失注分析
- 顧客接点データからのSTP分析(Segmentation(市場細分化)、Targeting(ターゲット層)、Positioning(ポジショニング)
- 顧客接点データからの顧客ニーズ要望抽出
- オープンデータ解析によるマクロ分析(競合動向、業界動向のフォロー、自社製品のレピュテーション(評判)調査)
- マネージャー業務の効率化
- 顧客接点データの要約/整理・重要ポイントのあぶり出し
- トップセールスの営業手法のスコアリング・モデリング
- 営業の行動解析・スコアリング
- 改善ポイントの解析・行動アシスト
- 上記分析の見える化/レポート機能
営業現場向けの概要は以下のとなり、AIによる営業活動の効率化や付加価値提案のための情報レコメンドにより、活動をサポートしてくれる。
- 客先訪問前
- SFA/CRM・カレンダーと連携して、訪問先や重要顧客の最新ニュースや動向、自社商材情報を提示
- 過去の類似案件の成功パターンから、営業シナリオを導出
- 客先訪問時
- ミーティング音声データの解析から最適なQ&A等情報レコメンドにより、刺さるトークをサポート
- 音声データの自動書き起こしによる、報告業務の効率化
- 客先訪問後
- 社内データに眠っている提案資料やレポートを商談・案件ごとにレコメンドし、提案資料作成アシスト
- 上記プロセスの解析による行動アシスト
同サービスは、すでに金融機関をはじめ、システム開発会社、製薬会社とのPoCを実施しており、2019年度中に100社の導入を目指すとしている。
img:PR TIMES