2018年11月27日、イー・ラーニング研究所は、「2020年度教育改革に関するアンケート」の結果を公表した。

調査期間は、2018年11月1日~15日。調査対象は、全国の20代~50代の子どもがいる親、男女計326人。紙回答およびオンライン回答で行われている。

結果からは主に、以下のことがわかった。

  1. “小学校における道徳の教科化”を知っている人は7割
  2. “道徳教育の必要性”はほぼ全員が感じている。道徳教育に求めること1位は「自分で考える力を養う」
  3. “小学校における英語の教育改革”を知っている人は約8割
  4. 全員が“小学校での英語教育の必要性”を感じている。英語教育に求めることトップは「日常的に使える英語を身につけること」
  5. 約7割が「小学校に入るまでに、英語教育を始めさせたいと思っている」。”親がさせたい英語学習法”の1位は「インターネット・スマホアプリ」

“小学校における道徳の教科化”を知っている人は7割

調査ではまず、「2020年度の教育改革により、小学校における道徳教育が教科化されることを知っていますか」とたずねている。

結果、「はい」が70%、「いいえ」が30%となった。イー・ラーニング研究所では、「7割が道徳の教科化を認知しており、教育改革について浸透しつつある」との認識を示している。

ほぼ全員が感じる“道徳教育の必要性”。求めるのは、自分で考える力

「小学校での道徳教育は必要だと思いますか」という問には、「はい」が98%、「いいえ」が2%という回答となった。ほぼ全員が道徳教育の必要性を感じている。

また、「小学校での道徳教育に求めることは何ですか」という問では、「自分で考える力を養う」(233)がトップとなった。以下、「人の豊かさを学ぶ」(198)、「『ありがとう』『ごめんなさい』などを自発的に言えるようになる」(196)と続く。

「日常生活で必要となる考える力、心の豊かさや素直さを身につけることを望んでいると考えられる」というのが、イー・ラーニング研究所の見解だ。

「小学校のお子様が授業以外で道徳にふれる機会はいつですか」という問では、「家庭内で道徳について話す」(229)、「友達や地域の方と話す」(203)という回答が多い。

家族や友達など、ほかの人と話すことで道徳を学ぶ機会を得ていることがわかる。

小学校における英語の教育改革を知っている人は約8割

「2020年度の教育改革により、小学校における英語教育の変更があることを知っていますか」という質問では、76%が「はい」、24%が「いいえ」と答えた。

約8割が英語教育の変更を認知しており、関心の高さがうかがえる結果となっている。

全員が感じる英語教育の必要性。求めるのは「日常的に使える英語」

「小学校での英語教育は必要だと思いますか」という問では、全員が「はい」と回答した。

「小学校での英語教育に求めることは何ですか」という問では、「日常的に使える英語を身につけること」(263)がトップ。「外国の人と交流すること」(208)が続いた。

これについては、「今後外国の人との交流することを考え、日常的に使える英語を身につけてほしいと思っている」との分析が示されている。

約7割が「小学校前に英語教育を始めたい」。学習方法1位はインターネット・スマホアプリ

「英語教育は何歳から始めるといいと思いますか」という質問には、7割を超える人が「小学校に入るまで」(252)と答えている。小学校に入るまでの、英語教育の必要性を感じている保護者が多い。

「英語はどのように学ぶといいと思いますか」という問では、「インターネット・スマホアプリ」(223)がトップになっている。「留学」(186)、「学校の授業」(156)を抑える結果となった。

本調査を行ったイー・ラーニング研究所では、「スマートフォンやタブレットなどの普及が進むなかで、子どもたちが身近に学べるツールが求められている」との考えを示している。

※出典:「イー・ラーニング研究所調べ」

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