2018年11月12日、パブリックDMP市場シェアNo.1のインティメート・マージャー(以下・IM)は、オンラインチャットサービス「ShowTalk」とのデータ相互連携開始を発表した。

これにより、有人チャット・BOT・WEB広告を使い分け、マーケティング費用の最適化を実現するという。

“データマーケティングカンパニー”と“セールスチャット”の連携

WEBサイトなどでは、WEB接客ツールが利用されている。代表的なものとして、人がチャットでの連絡に対応する「有人チャット」と、システムが自動的に対応する「BOT」とがある。

一般的に「有人チャット」は、ユーザーの満足度や解決率は高いが、高コストのためすべてのユーザーに対応するのは非効率となる。一方、これらのWEB接客ツールを使用するまでもなく、WEB広告のみでコンバージョンするユーザーも存在する。

そのため、ユーザー毎に効果的と推測される接客を行うことができれば、マーケティング費用の適正配分が可能となる。

今回の連携には、こうした背景がある。
また、発表によるとIMはShowTalkが保有するデータの提供を受ける。それとともに、IMが保有する約4.7億件のオーディエンスデータの一部をShowTalkに提供し、データの相互連携を実施するとしている。

獲得率向上とマーケティング費用の適正配分が可能に

今回の発表されたデータ相互連携により、ShowTalk導入サイトのユーザーが、「WEB 広告」「有人チャット」「BOT」のどれでコンバージョンする確率が高いのかを推測することが可能となる。

ユーザー毎にサイト訪問時の対応を変えることによって、獲得率の向上を促すことができる。

また、「有人チャット」「BOT」「WEB広告のみ」でコンバージョンするユーザー毎に、効果的と推測される接客を実施を行うことで、マーケティング費用を適正に配分できるようになる。

クライアントには、玉石混交なユーザ群と接する中で、サイトアクセスや顧客情報などのユーザデータが流入する。IMのDMPは、サイト内データとして、属性・興味関心・購買傾向・通信環境などを分析する。

ShowTalkはチャットの利用から、サイト外データとして、購買有無データ・ログデータ・流入経路・満足度/解決率といった情報を得る。両者を掛け合わせることで、獲得率向上とマーケティング費用の適正配分を実現する。

IMでは、今後も当連携技術を活用し、広告だけでなくCRMや顧客満足度向上につながるサービスを提供していくとしている。