誰もが一度は資格試験や受験などで試験対策を行ったことがあるだろう。
学校や塾、オンラインで講師の授業をうけ、加えて書店で過去問集や参考書を購入して学習するのが一般的試験対策だ。
しかし、AIによって試験対策のスタイルが変化しようとしている。
GAUSSは、AIによる試験問題予測サービス「未来問」を『サイトビジット』と提携し開発した。
2018年10月9日より、サイトビジットが運営している「資格スクエア」利用者、一般利用者に無料提供を開始する。
AIによる試験問題予測システム
サイトビジットが蓄積してきた宅建士試験の分析ノウハウとGAUSSの最先端AI技術を活用し、実際の試験問題を想定した予測問題を体験できるサービスである。
GAUSSは、サイトビジットが独自に分類した93個のカテゴリーの宅建士の過去問データを用いて、LSTMモデルを開発し、カテゴリー的中率70%のAI予測エンジンの開発に成功した。
加えて、予測したカテゴリーと同じカテゴリーの問題を、蓄積している宅建士の問題データからランダムにピックし、予測問題を構成する。
実際、宅建士の試験は、50問のうち35問正解すれば合格点に達する。つまり、問題の70%を正解すれば合格となる。この数値は、AIによる出題予測的中率と同率の数字である。
今後は、チューニングや汎化を行いながら、さまざまな試験に展開していくと述べている。
AIが変える試験対策のあり方
日本初のAIによる試験問題予測サービス「未来問」は、注目を集めることになるだろう。
冒頭でも述べたように、現在は、書籍や講師の授業による試験対策が一般的である。しかし、未来問のようなAIが予測する試験対策が展開されることによって、過去問の参考書に関しては淘汰されてしまうかもしれない。
試験対策をする者としては、こういったサービスが普及することは有益であろう。試験問題を予測するAIに対して、試験作成者がどのような対策をたててくるのか注目である。
img:PR TIMES