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新しいSNSの登場が、相次いでいる。
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)と聞いてまず思い浮かぶのは、Facebook・Twitter・Instagramだ。多くのユーザーが、プロフィールを公開して、情報を発信。フォローしたり、コメントしたり、いいね!するなどして繋がっていく。
広く利用されているが、ユーザーのニーズをすくい切れていない部分があるようだ。次々に登場するSNSには、新しいコンセプト・機能を見出すことができる。
今回紹介するのは、同じ“好き”を共有できるユーザーだけの、クローズドなコミュニティを提供するSNSだ。
好きな人達だけと繋がろう。コミュニティ向けチャットSNS
2018年9月25、株式会社Ariiは、コミュニティ向けチャットSNS「1tap:)」β版の利用開始を発表した。
1tap:)は、コミュニティ向けチャットSNSだ。サービスコンセプトは、「1タップで好きな人達だけと繋がろう」。同じ“好き”を共有するユーザーだけで、クローズドなコミュニティを作ることができる。
アプリのDLは不要で、URLをタップすると、グループチャットが開始する。DM(ダイレクトメッセージ)だけでなく、TwitterのタイムラインやInstagramのストーリーズ、YouTubeやTikTok(ティックトック)のコメント欄などからでも、友達やユーザーを招待可能だ。
ルームを作成は、直感的なUIで簡単に行える。ルーム一覧から、自分が気になるルームを探すこともできる。
ルームはカスタマイズできる仕様だ。「ルーム内限定のビデオ通話・動画視聴」「参加費徴収」といった機能が、β版公開後に順次実装される予定となっている。
「1tap:)」では、誹謗中傷などを気にしなくてよい、クローズドなコミュニティという部分が強調されている。「誰とでも繋がれてしまう時代」に息苦しさを感じている人たちのニーズに応えようというものだ。
既存のSNSよりも、自分が自分でいられる居場所として、ミレニアル世代・Z世代の関心を呼ぶかもしれない。
新しいSNSは「1tap:)」だけではない。もう一つ紹介するのは、“音声”に注目したSNSだ。
音声でつぶやくSNSは、音声版Twitterを目指す
2018年9月20日、株式会社PitPaは、音声でつぶやくSNS「PitPa(ピトパ)」をリリースしている。
PitPaは、「音声」で情報発信ができるスマートフォンアプリだ。60秒の音声の録音・公開ができ、URLを発行することでシェアすることが可能。
コメントを付け、コミュニケーションをする機能もある。声発信者への報酬として、広告収益を受け取ることもできる。
「音声」は、文字・画像に比べて、より感情の伝わる情報発信手段だと考えられる。音声情報に特化するという点で、既存のFacebook・Twitter・Instagramとはまた違ったSNSになりそうだ。
音声情報は、文字・画像情報よりも、高い共感を得られる可能性がある。より高い共感をそだてるSNSとして、若い世代のユーザーが増えるかもしれない。
PitPaでは今後の開発方針として、TwitterやFacebookなどの既存のSNSとシームレスに連携し、「音声」情報の発信と拡散がスムーズに行えることを目指しているようだ。
改良に向けて、ユーザーからのフィードバックも募集中だ。欲しいと思う機能や使い勝手についての意見を集め、“音声版Twitter”になることを目指している。
・SNSの次の形は“音声”でつながる?PitPa(ピトパ)は音声版Twitterとなれるか
SNSも新しい世代・テクノロジーへの対応が必要
インターネットの利用が始まって以来、掲示板やブログなどを通して、人々はWeb上にコミュニティを作ってきた。
SNSとしては、2004年にFacebook、2006年にTwitter、2010年にInstagramが登場している。人々の社会的なネットワーク作りを促進する機能が、充実していった。それぞれ短文投稿に特化したり、画像に特化したりと、特徴のあるSNSにもなっている。
今回登場した「1tap:)」「PitPa」も、“クローズドなコミュニティでより自分らしさをだしたい”、“音声を公開してより高い共感をシェアしたい”、といった新しいニーズに応えるSNSとなっている。
これからもテクノロジーの導入や、ミレニアル世代の新しい価値観に対応するなどした、新しいSNSが登場し、ユーザーを増やしていくことになるだろう。