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企業の人材採用において「リファラル採用」というものが注目を集めている。これは、自社の社員に採用候補を紹介してもらい、そして選考するもの。採用コストが削減でき、さらに人材採用において従来よりも良い結果が出やすいという。「コネ採用」とは違い、必ず採用しなければならないということはない。
ユニオス株式会社は、友人・知人経由からの「仲間探し」や「副業オファー」を受け取ることができるリファラルビジネスマッチングサービス「frec(フレック)」をリリースした。
ユーザー同士がネット上で簡単に行えるマッチングサービス
「frec」は人を介して採用を行うメリットである「定着率の向上」や「入社後の活躍」を主な目的とした友人紹介を、オンライン上でユーザー同士が簡単に行えるビジネスマッチングサービスだ。同サービスのメリットは以下になる。
- 入社後に活躍する可能性の高い人材の確保
ビジネスにおいて信頼できる友人・知人がオススメ(推奨)する人材確認でき、またアプローチする事ができる為、入社後に活躍する可能性の高い人材への採用活動が可能。 - 副業などの新たなビジネス機会を創出
オファーが友人・知人のつながりを基にしている為、一定基準の人間関係が構築されている状態から副業などの新たなビジネスをスタートする事ができる。
サービスの特徴は、Facebookの友人やfrec会員の中から企業に推薦できると思った友達に「いいネ!」もしくは「スゴいいネ!」ボタンを押すことで、友人を周囲に推奨することが出来できる。
また、frecに参加している友人・知人にリクエストを送り、対象ユーザーのオススメ人材(推奨人材)を確認し、コンタクトをとることができるのだ。
このように、frecに参加すると、友人・知人のつながりから副業オファーやビジネス相談が届くことになる。またオファーをとおして転職先や副業先を決定した際には、ユーザー向けにインセンティブが発生するシステムも設けている。
AIがユーザーにオススメの相手を10人選出する「yenta」
「frec」と類似したサービスとして転職サイト「Green(グリーン)」を運営するアトラエが展開しているビジネスマッチングアプリ「yenta(イェンタ)」がある。
yentaは、AIがユーザーにオススメの相手を毎日10人選出し、レコメンドするというシステムだ。これに対し、ユーザーは左右にスワイプしながらレコメンドされた10人を「興味あり」「興味なし」に振り分けていくのだ。そして、夜の8時になると、その日のマッチングや受けた「興味あり」の結果が配信されるという仕組みだ。
さらに、yentaは、ユーザーのアクションを促すため、以下の3つの工夫をこらしている。
- ユーザーが1日に行う行動をシンプルにすること
- メッセージを送りやすい空気作り
- 会うきっかけになるオープンランチ
現実的には、マッチングしたとしても、いきなり面識のないビジネスパーソンにメッセージを送ることはハードルが高いものだ。これに対し、yentaでは初回のメッセージテンプレートが3パターン用意されており、どのような空気感でメッセージを送ればいいのかを教えてくれる。
しかし、それでもまだハードルを感じるユーザーはいるだろう。そのためにオープンランチという機能も用意されている。これは、自分の空いているランチの場所と日付をマッチング相手に公開し、その日付と場所でランチができる人からメッセージをもらうことができるというものだ。
たとえば、オフィスが新宿にある場合、「6月25日@新宿駅周辺」というオープンランチを登録しておくと、ビジネスパーソンでこの日の渋谷でのランチができる人から連絡が来るという仕組みだ。
「第三者の目」が企業と人材の仲介をよりスムーズに
企業にとって、人材の発掘や採用は最重要事項でありながら、非常にストや手間がかかる案件だ。
一方、人材側にとっても、自分に最適な企業の選択、どうアピールするか、などそのハードルは非常に高い。
「frec」の最大のポイントは、「リファラル」をオンライン上でユーザー同士が簡単に行えるという点が最大のメリットだ。人材の友人や知人という「第三者の目」が企業と人材の中に入ることで、客観性が生まれ、より正確な判断が下せるのではないだろうか。
時代の変化とともに、企業の人材採用のスタイルも大きな変化を求められているのだ。