時代の進むスピードが加速するなか、インターネットやテクノロジーの進化は教育界にも大きな変化をもたらした。今やオンラインによるさまざまな教育サービスが登場しており、それぞれのサービスの質も上がっている。今後はテクノロジーなくしては教育・学習は成り立たなくなるだろう。

それは海外でも同様で、世界各国でさまざまなオンライン学習サービスが展開されている。今回、香港を拠点としたEdtech企業であるSnapask社は、日本でモバイルアプリ(iOS版/Android版)「Snapask」の提供を「App Store」、「Google Play」にて開始した。

いつでもどこでも難関大学のチューターに質問可能

「Snapask」は、主に高校生、中学生を対象としたオンライン家庭教師サービスだ。香港をはじめ世界7カ国で展開されており、ユーザーが宿題や受験勉強で直面する問題を聞きたいと思ったそのときに一緒に解決し、能動的で前向きに学習できるのが特徴だ。

最新のテクノロジーにより、場所や時間を選ばず、全国どこにいても誰もがトップレベルの学習指導を受けられる教育環境を実現し、学生の勉強に対する意欲を高めるという。

この教育サービスでは、チューター(個人指導にあたる教師)の助けを借りながら、自分の力で問題を解く力を身に着けることができる。そして、その学習記録はアプリ内に保存される。

デザインは、学生の日々の学びの体験と連動し、彼らが主体的に学習できるように設計されている。学生はどこにいても難関大学レベルのチューターに、個別指導を受けることができる。

使い方は4ステップの簡単なものとなっている。まず、画面の「質問する」をタップし、問題の写真を撮り、テキストで説明する。次にレベルと強化を選択し、さらにチューターを選択する。これで、セッションスタートとなり、テキスト、音声、字幕でチューターが説明してくれるというシステムだ。

Snapaskの主な機能は次の通り。

  • 簡単に使用できるアプリ内コンテンツ

    スマートフォン用の専用アプリを通じてチューターによる指導や学生生活に役立つコンテンツにアクセスできる。
  • 選抜されたチューターによる個別指導

    質問の仕方はとてもシンプルに設計されている。問題の写真を撮り、テキストで説明を少し加えるだけである。学生が質問を上げると、即座に登録されている優秀なチューターが答えてくれる。
  • お気に入りのチューター

    各セッションの後、満足度の高い指導をしたチューターをお気に入り登録できます。次回から指名して質問することができる。
  • 学習履歴の記録と整理

    学生がチューターに質問して解決した問題は、教科ごとに整理され、保存される。

「プロの家庭教師」が教えるオンライン家庭教師サービスも

オンライン家庭教師のサービスとして代表的なものに、株式会社シンドバッド・インターナショナルの「メガスタディ」がある。

このサービスの最大の特徴は、講師が大学生ではなく、教えることを本業としている20代~60代の「プロの家庭教師」たちであることだ。同社に登録する講師数は15,000名を超えるという。

オンライン上の家庭教師のこれまでの課題であった生徒と講師の手元両方を2画面で写し出すとともに、テキストなどの他画面への切り替えも違和感なく行える技術をクリアし、昨年12月に本格的にオープンした。

このオンライン家庭教師サービスは講師・子供たち双方に大きなメリットがあり、サービス開始後、地方都市で受験を間近に控える子供をもつ家庭から多くの依頼があるという。

受験生のモチベーションを引き上げ、偏差値を短期間で伸ばすノウハウを持ったプロ講師が、完全マンツーマンで受験対策を行う。初年度には全国約300家庭に導入し、売り上げは約3億円を見込んでいるという。

「家庭教師」の在り方を大きく変える

「Snapask」の最大のポイントは、スマホアプリであるため、場所や時間を問わず活用できるという点だろう。Snapask Japanによると、このプラットフォームによって教育格差のある現状を打破したいとしている。これまで、実対面に頼るしかなかった「家庭教師」の在り方を大きく変えるのが目的だ。

テクノロジーの進化は確実に教育環境を進化させようとしている。

img:PR TIMES