次世代コンテンツマーケへ。アマナが提供するオウンドメディアの企画・配信・分析を一括管理するプラットフォーム

スマホの普及にも起因し、オウンドメディアによるプロモーションが重宝される時代になった。

企業がオウンドメディアやSNSを通して顧客と繋がる時代には、企業から発信する「プッシュ型」のコミュニケーションから、コンテンツを用意することで顧客に自ら来てもらう「プル型」のコミュニケーションへとシフトしている。

Content Marketing Instituteによると、海外においては、86%のBtoB企業がコンテンツを活用したオウンドメディアを運用しているという。

今回、そのオウンドメディアを一括管理するプラットフォームが登場した。アマナグループの株式会社アマナデザインは、米国 NewsCredと提携し、管理プラットフォーム「コンテンツ・マーケティング・プラットフォーム」の提供を本格稼働する。

企業のオウンドメディアを一括で管理

アマナデザインは、コンテンツ視点でコミュニケーション戦略を捉え直し、データを軸にコンテンツ制作プロセスの見える化と最適化を行うメソッド「コンテンツオプティマイゼーション」を推進している。

「コンテンツオプティマイゼーション」とは、消費者の行動がコンテンツによって決定される現在において、コンテンツドリブンで消費者の意識とコンテンツのパフォーマンスを分析し、企業と消費者のコミュニケーションを最適化するメソッドのこと。

今回、アマナデザインが提供開始するNewsCredの「コンテンツ・マーケティング・プラットフォーム」は、企業のオウンドメディア・SNS・メールマーケティングの効果、効率を最大化させる企画・制作・配信・分析まで、一括で管理できる独自のプラットフォームだ。

米FORRESTERによると、このプラットフォームを導入することで、サイト運営メンバーは4名削減、さらに生産性が50%向上したという。将来的にはAIをベースとしたオートメーション機能へのアップデートも目指すなど、最先端のテクノロジーを用いたシステム開発にも注力していく方針だ。

また、このプラットフォームで提供するコンテンツ「ライセンスドコンテンツ」はオウンドメディアの運営において、生産性とあわせ、課題となるコンテンツ不足を解決する。NewsCredが構築しているグローバルネットワークを活かし、記事コンテンツの二次活用などさまざま企業へコンテンツを提供する。

また、「ライセンスドコンテンツ」の配信で取得したデータをもとに、顧客が求めているコンテンツを把握し、顧客の興味を高める「オリジナルコンテンツ」を作成することもできるという。

アマナグループのクリエイターネットワークやストックフォト(アマナイメージズ)を活用した効率的で高品質なコンテンツ制作とNewsCredが培ってきた知見とデータ分析で、最適なコンテンツ運用が可能となるとしている。

さらに、「NewsCred Insights by amana」というコンテンツマーケティングの戦略、企画、配信、分析の最新ニュースやトレンド・ノウハウを扱うコンテンツマーケティングブログも用意している。

ここでは、海外で注目されている記事の日本語版など、コンテンツマーケティングのお役立ち情報を定期的に配信している。

67.9%の企業がコンテンツをアウトソーシング

冒頭でも述べたが、世界中の多くの企業がオウンドメディアを作り、しのぎを削っている。では、その核となるコンテンツマーケティングの実態はどうなっているのだろうか。

オウンドメディアの制作、運営代行を行うAppmart株式会社が実施した「2017年のコンテンツマーケティングに関する調査」によると、現在67.9%の企業が運営・制作をアウトソーシングしているという。

また、月間の運営費用としては「30万円以上~50万円未満」と「50万円~100万円未満」がともに14.8%となった。そのほか100万円以上と回答した企業が合計31.9%となっている。

一方、最もコストがかかっているのは「アウトソーシング(運営代行)費用」が23.6%となった。

そして、成果を感じる時期については、6カ月 26.9%、1年経過が19.9%、合計46.5%と実に約半分の企業が1年で成果を実感している。

しかし、一方で2年以上とたたないと実感できていない企業もあるのが現状だ。

オウンドメディアの成否を左右する企画力と質

オウンドメディアは、潜在層へのリーチが長く、特定のターゲットに発信できることから、従来の方法よりも潜在層を顕在化させ、良質な顧客獲得が期待される。その効果が会社にもたらす利益は大きく、ここでみてきたように各企業が事業戦戦略の主軸として組み込んでいる。

しかし、その成否を左右するのはやはり「企画力」と「質」だろう。今回の「コンテンツ・マーケティング・プラットフォーム」が、どこまでユーザーにとって有益なコンテンツ制作をサポートできるか、期待したい。

img:@Press

モバイルバージョンを終了