以前AMPでも紹介している通り、CASHやメルカリNOWの台頭によって、二次流通商品の即時査定取引が盛んになっている。この種のサービスは、商品の写真を撮影して、その場で送信、現金化できるという手軽さが強みで、主に服や家電、インテリアなどの生活用品がサービスの軸になっている。

そうした即時査定取引市場の中で、合同会社DMM.comは、新たにクルマ売却アプリ「DMM AUTO(オート)」のiOS版の提供を開始した。

自動車の査定がスマホで3分で完了

クルマ売却アプリ「DMM AUTO」は、最適価格ですばやく簡単にクルマを売りたい人のためのアプリだ。膨大な情報記入や買取業者とのやりとりなど、これまで自動車を売却する際の課題であった「ユーザーの売却負荷」をテクノロジーの力で解決するために、DMMは「とにかく楽に納得して売る」ことに特化したアプリDMM AUTOを開発した。

同社が提案するのは、テクノロジーによる自動車売却を通じた自動車との全く新しい付き合い方である。いつでもどこでも最適価格で売れる体験を起点に、「クルマをライフスタイルに合わせて気軽に買い換える」カーライフサイクルを作り出すことで、ドライバー体験のイノベーションと中古車業界のさらなる活性化に繋げていきたいとしている。

特徴は、わずか3分で、スマホで瞬間査定できること。24時間365日、いつでもどこでもスマホさえあれば、自動車の査定がわずか3分で完了する。

また、リアルタイムに変動する中古車市場データに基づき、AIを使って最適価格を提示する。査定結果提示後7日間は、買取価格を保証するという。

売却成立後は自動車を引渡し、必要書類を郵送するだけである。現金化までの手続きもシンプルに完結する。

具体的には、アプリを起動して車体と走行メーター、車検証をスマホカメラで撮り、簡単な項目に答えるだけで瞬時に査定結果がわかる。ユーザーが金額に納得し、売却を決定した後は情報入力の上、クルマを引渡し、必要書類を郵送すればアプリ内で登録した銀行口座に入金される。

写真を撮るだけですぐにキャッシュを受け取れる「CASH」

冒頭でも述べたが、二次流通商品の即時査定取引が盛んになっている。これに対応するサービスの代表ともいえるのが「CASH」だ。「CASH」は2017年6月に、株式会社バンクによってリリースされた対象アイテムの写真を撮るだけで、すぐにキャッシュを受け取ることができるスマホアプリだ。対象商品は、ファッションアイテムと、ガジェット。ユーザーは、2週間以内にアイテムを送る。

CASH(キャッシュ)アプリは、iOSとAndroidに対応していて、ダウンロードしてアプリを開き、キャッシュにしたいアイテムのブランド、カテゴリ、コンディションを選択し、撮影する。すぐに査定額が表示されるので、「今すぐキャッシュにする」を選択すれば現金化することができる。後は、宅配業者の集荷を待つだけだ。買取価格には1,000円から20,000円という下限と上限が設定されている。

そしてCASHは、2017年11月にDMM.comに、70億円で買収され、DMM.comは2017年11月21日、バンクの全株式を取得、子会社化したことを明らかにした。買収後も、バンクの6人のメンバーは引き続きCASHを初めとしたサービスの開発を担当している。

今後は、DMMグループの持つ資本力やシステム基盤、サービス体制を連携させることで、拡大成長を目指す方針だ。

不要なスマホを即座に現金化できる「スママDASH」

また、不要となったスマホを即座に現金化できるサービスも登場している。

株式会社ジラフは、2017年10月にリリースしたスマホ端末のフリマサイト「スマホのマーケット」(スママ)内において、不要となったスマホを即座に現金化できるサービス「スママDASH(ダッシュ)」をリリースした。

「スママDASH」はスママ内で利用できるスマホ端末の即時買取サービスだ。不要になったスマートフォンを処分したいけれど、面倒な手続きをせずにすぐに売りたい際に、即時現金化が可能となる。

「スママダッシュ」で査定申込をすると、0秒で買取金額を確認でき、速やかにスマホを売却することができる。買取金額は、スママやヒカカク!(買取価格比較情報サイト)を運営する同社がリユース領域における知見を活用し、値付けする。

また、「端末に残っている個人情報が流出してしまわないか不安」という意見に応えて、スママで提供しているデータ削除オプション(データ削除オプション:端末に保存されている各種データを同社にて消去)を無料提供するため、安心して利用できるとしている。

手間を「極限」まで簡単にするという発想

今回の「DMM AUTO」をはじめ、今回取り上げたスマホサービスの根底にあるのは、手間を「極限」まで簡単にするという考え方だろう。つまり、これまで、ユーザーにとって負荷や手間がかかり、避けられがちであった取引や手続きが簡単にできるというメリットをユーザーにメリットを与えることで、新たなビジネスを生み出そうというものだ。

そのために、次々と新しいアプリが登場しているが、このようなアプリの機能充実が、二次流通市場のさらなる拡大に寄与していくのだろう。

img:DMM.com , PR TIMES