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歓送迎会が増えるこれからの季節。問題となるのは会計の時だろう。人数が多くなればなるほど割り勘でお会計することが難しくなってくることだろう。
幹事は計算が大変で、時間もかかる。また、中にはその金額に納得できない人もでてきて、トラブルになることさえある。
そんな時に役立つスマホアプリが登場した。株式会社pring(プリン)は、お金を「おくる、もらう、はらう、チャージ、口座に戻す」がすべて無料の新サービス「pring(プリン)」を正式リリース。iOS版アプリダウンロードを開始した。
このアプリは、加速するキャッシュレス社会で消費者のお金のやりとりを活性化させるという。
銀行口座と直接つながっているためやりとりがスムーズに
pringは、たとえば、立て替えていたお金を返してもらうときに、相手にスマホでメッセージを送るような感覚で、簡単にお金のやりとりができるアプリだ。また、スマホをかざすだけで店頭での支払いも完了する
銀行口座に直結しているため、お金を口座から直接アプリ内にチャージすることができる。アプリ内のマネーを直接銀行口座に戻して現金化することも可能だ。
またQRコードを取り入れているため、対面の相手への送金もQRコードを見せて、読み取ってもらうだけで完了する。さらにお店での支払いもQRコードで簡単に行える。
4つの機能が無料で
具体的には以下の4つの機能を全て無料で行うことが可能だ。
- アプリへのチャージ
銀行口座から直接アプリにお金をチャージすることができる。リアルタイムでチャージができるため、必要になったその場でお金をチャージすることが可能。
また、オートチャージ機能を設定することにより、残高不足になる心配もない。 - アプリ内での送金・リクエスト(請求)
アプリ同士での送金・リクエスト(請求)を3タップで簡単に行うことができる。操作はとても直感的で、アプリ内の「おくる」「もらう」ボタン、またはホーム画面上部のユーザーアイコンをタップすることでお金のやり取りを始めることができる。
また、アプリを利用していない人にも、QRコード・LINE・SMS経由で送金をすることが可能。(お金の受け取りには別途pringの登録が必要になる。) - アプリ内マネーの現金化
やりとりしたお金は、自身の銀行口座に戻すことが可能である。銀行営業日12:00PMまでの申し込みは、当日15:00までに指定の口座に戻すことができる。 - QRコード支払い
アプリ内の読み取り画面で、pring加盟店のQRコードを読み取ることで簡単に支払いをすることができる。これにより、小銭のやり取りがなくなるため、素早く支払いができ、面倒なお釣りのやり取りも必要なくなるという。なお、加盟店は順次拡大予定だ。
すでにLINEを使った決済サービスや割り勘に特化したサービスも
現在、アプリやメッセンジャーを利用した決済や個人間送金は、グローバルで広く利用されており、米国の「Venmo(ベンモ)」、中国の「WeChat(ウィーチャット)」、インドでの「WhatsApp(ワッツアップ)」などがある。
また、ご存知の通りLINEを使った決済サービス「LINE Pay」もある。使い方は簡単で、LINE内でパスワードを設定するだけでLINE Payに登録することができる。
銀行口座、コンビニ、Pay-easy(ペイジー)などから、チャージすることができ、それによって加盟店でのLINE Pay決済・コード決済が可能になる。また、LINE Pay間での個人間送金・送金依頼・割り勘といった機能も充実している。
その他にも有名どころとしては、連続起業家の木村新司氏が率いるスタートアップのAnyPayは個人間の決済(割り勘)アプリの「paymo(ペイモ)」がある。
paymoは、支払時の割り勘に特化した決済アプリで、使い方としては、支払いを行う幹事がレシートを撮影し、アプリ上で1人あたりの支払額を入力する。そして、割り勘を行う人たちにアプリ上で支払い依頼を送るだけだ。
割り勘で払う人のアプリには支払い依頼が届き、アプリに登録しておいたクレジットカードで支払いを行うことができるというものだ。
このように支払いはどんどんキャッシュレス化している。不透明な部分が削がれ、効率化が図られることで、さらなるキャッシュレス化が起こり、現金の必要性というものは薄れていくだろう。
ただし、同じアプリを使用していなければならないという課題もある。今後どんな形で各社がアプリの訴求を行なっていくのか気になるところだ。
現金のやりとりでは感じられない“安心感”が必要
多くの人はお金の支払いについて、敏感になる傾向にある。さらに、飲み会などで人数が増えれば増えるほど、人ぞれぞれの考え方が交錯し、めんどうになるものだ。
キャッシュレス化社会の実現には、スムーズさに加え、現金のやりとりではないからこそ感じることができる“安心感”が必要ではないだろうか。データによる透明性が確保できる個人間送金アプリは、金額でのトラブルを作ることも減るかもしれない。
pringのコンセプトは「お金から、なかよく。」というもの。このコンセプトでどこまで社会に浸透し、キャッシュレス化に貢献するか、期待したい。
img: @Press