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現代は1つのサービスを多面的にみることやテクノロジーの進化によって、新たな可能性の発見や機会創出が可能となった。
それはさまざまな分野によって実現されており、医療分野でもそのイノベーションは起こっている。例えば“時間と場所を選ばない診療”だ。
首都圏を中心に往診型の夜間救急サービス「ファストドクター」を運営しているメディサイド株式会社(以下・メディサイド)は、夜間の急な体調不良や異変にも電話やメール1本で現役の医師が駆けつけてくれるサービスを展開している。
最短30分で到着!夜間の急病に迅速に駆けつけてくれる訪問医師サービス「ファストドクター」
ファストドクターは、自宅で救急外来と同等の検査・処方を受けることのできる全国初の医療サービスだ。
夜間・休日における医療機関へのアクセスをサポートするとともに、軽症患者による救急出動件数を削減し、二次・三次救急医療機関の負担を軽減を目的とする。
東京消防庁によれば、救急車によって搬送された患者の内訳は約52%が軽症患者で占められている。
また夜間・祝日の軽傷患者の診察を対象とした一次救急医療機関は、東京23区では不足しているのが現状だ。
その影響で、本来であれば重症患者を受け入れる施設に軽傷患者が流れていたり、治療自体を受けられない人も増えている。
適切な環境で迅速な治療を受けるための取り組みと医療機関への橋渡しをおこなっているのがファストドクターなのだ。
医療費のクレジット支払いにも対応
緊急時の医療機関受診にはもう1つ問題がある。それは、医療費の支払いだ。急に体調が悪くなった場合など、現金を持ち合わせていないことは多々ある。夜間の場合には、なおさらではないだろうか。
医療費の支払い不便を解消するために、メディサイドは株式会社クレディセゾンと提携した。これにより、セゾンカード・UCカード会員はファストドクターにおいてクレジットカード払いが利用できるようになったのだ。
このサービスの大きなメリットは、交通費などの必要経費も含め“診察から処方までの医療費全額”をカード決済できる点だ。夜間における急な体調不良で困っている患者の立場に寄り添った判断である。
治療から処方までの一環したサービスを実現!現役の医師による365日の往診体制
現役医師を中心に運営されているファストドクターは、約60名の医師で東京23区・埼玉県・千葉県の患者に対して年中無休で診療をおこなっている。
ファストドクターの流れとしては、平日であれば夜間(20時〜24時)に電話やメールで患者から要請を受け、まず問診をおこなう。その上で速やかな医師の診察が必要であると判断した場合、自宅に医師と医療補助スタッフの2名を派遣する。問診の内容によっては、経過観察や速やかな救急病院の受診をすすめる場合もある。
訪問した医師は診察からインフルエンザなどの簡易検査、場合によっては処方までをおこなう。救急病院では原則として1日分の薬しか処方できないが、ファストドクターでは再診の必要性がないと判断した場合、数日分の処方をおこなってくれる。このサービスでは内科・外科・小児科・整形外科が常時3〜5名体制で対応している。
通常の診療と同様、健康保険が適応されるのも特徴だ。ただし一般的な夜間救急外来よりも3,000円ほど診察料は高くなる。金額は夜間救急にかかるよりも割高ではあるが、幼児や高齢者といった、夜間に移動すること自体が負担である人たちにとってはその家族も含めありがたいサービスではないだろうか。
医療機関の当たり前が変わろうとする時代へ
これまで当たり前となっていた“診療=病院”という常識が、テクノロジーの進歩や規制緩和によって徐々に変わろうとしている。
数年後には病院で診察を受ける人もいれば、医師に往診してもらう人などライフスタイルや状況に合わせた診療スタイルが選択できるかもしれない。
img: Fast DOCTOR , PR TIMES