スマートフォンがインフラとなり、様々なプラットフォームやアプリが登場することで、多種多様な業界でイノベーションが起きている。

購買体験もEコマースが主戦場となりつつあり、消費者への購買促進のマーケティング施策も変化し続けている。

ここ最近でEコマースのマーケティング施策として注目されているのが「ライブコマース」だ。

ライブコマースは、タレントやインフルエンサーがライブ動画を配信し、視聴ユーザーはその動画を閲覧しながらリアルタイムで質問やコメントをしながら商品を購入できるというEコマースの新しい形。

このライブコマースの盛り上がりをうけ、株式会社ペルソナイズはサロン領域に特化したライブコマースアプリ「salomee LIVE」(β版)をサービス開始している。

世界初のサロン領域特化のライブコマースアプリ


実際のライブコマースの映像

salomee LIVEは、世界初のサロン領域特化のライブコマースアプリだ。スマートフォンで美容のプロであるサロンスタッフ(ヘアサロン、メイクアップアーティスト、エステサロン、ネイルサロン、マツエクサロンetc)が紹介するサロン専売品を見ながらコメント機能などで簡単にコミュニケーションがとれる。これにより、商品に関する疑問や不安を解消できる。

ネット流通しにくく、知らない人も多い希少性の高い店販商品でも、その場ですぐコミュニケーションしながら安心して購入までを体験できる。サロンに行かなければ聞けないような、自分の髪質には合うのか?自分の肌質でも問題ないのか?といったこともその場で聞いて納得した上でショッピングをすることができる。

また、リリース後のLIVE配信者には、人気の高いインフルエンサーでもあるサロンスタッフが多数登場する。さらに、取り扱う商品数は8万品を超え、普段出会う機会の少ないサロン商品に出会えるのも大きなメリットだ。

人気媒体や動画放映サービスとのタイアップも

salomee LIVEは、カエルム株式会社発行の認知度・人気共に高い媒体「CYAN」と提携しており、CYAN編集長の鈴木暁氏がアドバイザーとして参画している。

CYAN紙面での広告掲載やニュース配信、イベント・セミナーとのタイアップ、サロンモデルでもありインフルエンサーでもある「CYANISTA」の「salomee LIVE」への出演などもある。

さらに、TISインテックグループの株式会社ネクスウェイが提供するサービス「Salon Screen(サロンスクリーン)」とも協業している。

Salon Screenとは、青山・表参道・銀座・代官山などの人気スポットの高級美容室に展開している動画放映サービス。ユーザーにとって楽しいコンテンツ、店の動画、広告を放映しており、現在、56店舗に700台設置をしている。

同協業により、ペルソナイズはSalon Screen導入サロンでの「salomee LIVE」の動画放映などを実施し、アプリの認知度向上とともに参加サロンスタッフや来店するユーザーの理解促進・導入支援を進めていく方針だ。

中国発のライブコマース。日本でも様々なサービスが登場

ライブコマースはもともとは中国で流行したもので、その流行のきっかけは、アリババグループのECサイト淘宝(タオバオ)の中に、1人で年間50億円売り上げた有名な張大奕(Zhang Dayi)というセレブが登場したこと。これが大きな話題となり、中国におけるライブコマースが普及につながったと言われている。

これをうけ、日本でも2017年に様々な企業がライブコマース事業に相次いで参入している。

まずCandeeが2017年6月にライブコマースアプリ「Live Shop!」の提供を開始した。同年7月には、メルカリがライブコマースサービス「メルカリチャンネル」を開始。現在は一部ユーザーのみに配信機能を提供していて、1日30人程度のユーザーがライブ配信をしているという。

また、同年9月にはBASEが 、登録店舗が商品や店をライブ配信で紹介できる機能「BASEライブ」を始めた。そして、俳優の山田孝之氏が取締役を務めるライブコマース「me&stars」もリリースされた。

さらに、日本のファストファッションブランドの代表格であるGU(ジーユー)も、専用アプリで音声を通じて著名人と会話が楽しめるコンテンツ「GU CURATORS ROOM」を2017年11月30日まで期間限定で立ち上げ、実験的にライブコマースを始めている。

有名人と簡単に触れ合えるという大きなイノベーション

―その道のプロや有名人という簡単に触れ合える― インターネットが登場する前は、こんな時代が来るとは想像もできなかった。

今回のsalomee LIVEも美容のプロと触れ合いながら購買できるという、購買者に「安心感」、「憧れ」、「ワクワク感」を与え、ただの購入ではなく新しい体験を与えるサービスである。

これらのサービスは、今の時代だからこそ実現できた購買促進の大きなイノベーションだろう。

img: PR TIMES , me&stars