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新しい価値観を持ったミレニアル世代の登場や、労働人口の減少といった社会問題を背景に、多様な働き方を模索する動きが広がっている。
働き方改革が提唱され、フリーランスで働く人が増加し、副業など社員に柔軟な働きかたを認める企業も出始めた。
独立したフリーランスが、オープンな場所ででともに働く「コワーキングスペース」や、会社員が旅先でリモートワークすることを勤務時間としてカウントする「ワーケーション」など、新しい働き方についての話題が取り上げられることも増えている。
中でも、企業に属さないフリーランスの増加に注目してみたい。
増加するフリーランスだが、抱える不安も多い
ランサーズ株式会社が行った、「フリーランス実態調査2017年版」によると、日本における広義のフリーランスの数は1,122万人となり、昨年と比べて5%増えたとされている。経済規模は推計18.5兆円となり、昨年比15%増加した。
また、フリーランスのうちオンラインで働く人は155万人で、フリーランス全体の14%を占める。この割合はアメリカの54%とくらべて小さく、これから増加することが予想されている。
フリーランスの仕事の探し方は、知人の紹介などの人脈が半数を超えるが、クラウドソーシングやSNSなどオンラインの活用も多い。
調査では、「自分の能力を活かせる」ことへの満足度が高い一方、「収入の不安定」や「社会的信用の低さ」がフリーランスを継続することの障壁となっているのがわかる。
そういったフリーランスへ向けた、安心して働けるサービスを付加したマッチングサービスが登場した。
働き方改革の主役「フリーランスエンジニア」を支援するマッチングサービス登場
2017年12月22日、株式会社スーパーソフトウエア東京オフィスは、フリーランスエンジニアが安心して働けるサービスを付加した案件マッチングサービスである、「テックブレイン」をリリースした。
働き方改革で日本型雇用ステムの見直し議論されるなかで、注目されているのが「フリーランス」であり、特にフリーランスのITエンジニアが多くの人数占めている。
IT業界で35年続くスーパーソフトウエアは、フリーランスエンジニアからの相談を受けることが多かった。
「病気や怪我などの際に収入が不安」、「技術トレンドの流れが速い中、自身のスキルアップの機会がない」、「大きく成長するプランが描けない」というのがその内容だ。
IT案件紹介サイトとしてつくられた「テックブレイン」は、フリーランスが安心して働けくための特徴を備える。
「フリーランス賠償責任補償」・「病気やケガなどで働けなくなった場合の所得補償」といった正社員並みの福利厚生や各種サービス、オリジナル学習コンテンツを無償で利用できる「エンジニアの技術スキル向上プラン」が用意されている。
フリーランス志向が高いミレニアル世代を惹きつけるため、社員を確保したい企業にも変化が求められている。
フリーランスと会社員を選べる時代、ミレニアル世代が求める「柔軟性」と「ワーケーション」
ミレニアル世代の動向を調査する「デロイト ミレニアル年次調査 2017」によると、グローバルでは、ミレニアル世代の84%が「フレックスタイム」・「柔軟な雇用形態」・「柔軟な職場選択」といった柔軟な勤務形態を導入する企業に所属している。
柔軟な働き方によってミレニアル世代は、「生産性」「モチベーション」「健全な生活、健康、幸福度」の高まりを感じ、そのことが、企業へのロイヤリティつまり「会社への帰属意識」をも高めているという。
デジタルネイティブなミレニアル世代は、オンラインを利用した「ワーケーション」への関心も高い。「ワーケーション」とは、「ワーク」と「バケーション」を組み合わせた造語で、旅先でも業務時間内は仕事をし、その間は出勤扱いになる。
JAL(日本航空)が行っているワーケーションでは、業務時間中は会社貸与のパソコンを使い、滞在先で仕事をする。会議へは、リモートで参加し、業務開始時と終了時に上司に電話することで、仕事の進捗を報告するという仕組みになっている。
これからの働き方改革を支えていくもの
ミレニアル世代の登場とさまざまな社会問題を背景に、日本型雇用システムは変化を迫られている。ミレニアル世代は柔軟な働き方を求めて企業を選択し、フリーランスは不安を抱えながらも増加している。
柔軟な働き方を提供できる企業や、フリーランスが抱える不安を解消するオンラインサービスなどが、これからの働き方改革を支えていくことになるだろう。
img; PR TIMES