スマートウォッチ


スマートウォッチとは、腕時計型のウェアラブルデバイスのことを指す。腕時計型の形状からスマートウォッチと呼ばれているが、メインとなる機能は時計だけではない。


スマートウォッチは時計の文字盤に当たる部分が小型液晶ディスプレイになっており、スマートフォンのようにアプリをインストールすることで様々な機能を実行することが可能。メールやニュース、音楽再生など様々な機能が利用できるスマートウォッチは常に身につけているため、スマートフォンによるチェックなどの煩雑さの軽減が考えられる。


スマートウォッチの多くはスマートフォンを母艦とし、機能を連動させることでより幅広い使い方が可能になる。スマートフォンにかかってきた着信をスマートウォッチで知らせ、スマートウォッチで電話にでることも可能。体に直接装着するというウェアラブルデバイスの利点を活かし、脈拍や諸費カロリーなどをモニターしてデータを蓄積する活動量計としても使用できる。


またスマートフォンに記録された画像や動画をスマートウォッチで閲覧することも可能なため、いつでもどこでも気軽にデジタルエンターテイメントを楽しむことができる。


認知度の高いスマートウォッチとしてはApple WatchやGalaxy Gearが知られており、その機能は様々で多数の企業から複数のスマートウォッチが販売されている。しかしスマートフォンの機能と重複する点が多く、スマートウォッチ独自の明確な利用目的が少ないことからその普及スピードは速いとは言い難い状況にある。


スマートウォッチの課題として挙げられているのがバッテリー持続時間と放熱の問題だ。スマートウォッチの機種によって異なるが、短いものだと10時間程度でバッテリーがなくなってしまう機種も存在する。1日中身につけているデバイスとしてはバッテリーの持続時間が短すぎるため、ユーザーニーズとの乖離が大きな課題となっている。今後この問題が解決しない限り普及速度の加速は望めない可能性もある。


デジタルデバイスにつきものの放熱問題も大きな課題としてあげられる。裏面が肌に密着するスマートウォッチは非常に放熱性が悪く、一部の機種では負荷のかかる操作をした場合、身につけていることが困難なほどの熱を帯びてしまうという報告もある。
便利なデバイスである一方、大きな課題を抱えるスマートウォッチだが、活用次第で生活を大きく変化させるデバイスになりうることへの期待は大きい。


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