ウェアラブル


ウェアラブル(ウェアラブルデバイス)とは、衣服のように身につけて持ち運びできるコンピューターのことである。スマートフォンやノートパソコンなどのカバンやポケットに入れて持ち運びできるデジタル製品とは別に、ウェアラブルに分類される端末は持ち運ぶのではなく直接身につけたまま使用できるもののことを指す。


ウェアラブル製品をイメージしやすいものとしてあげられるのがスマートウォッチ(AppleWatch、Galaxy Gearなど)である。スマートウォッチはバンドで手首にはめて使用する従来の腕時計にコンピューター機能が搭載されたものであり、使用時も身につけたまま直接使用が可能であるためウェアラブルな製品といえる。
ただしコンピューター機能を搭載していない単なるデジタル式腕時計はウェアラブルには分類されない。


その他にもウェアラブルデバイスと呼ばれる種類はスマートウォッチ以外にもあり、スマートグラスや衣服に至るまで様々ある。


ウェアラブルデバイスのメリットとしては次のようなことがあげられる。
まずは持ち運びの手軽さである。デジタル製品は重くかさばるものが多い上、据え置きでの使用を前提とする設計のものもあり、持ち運びを伴う使い方に苦労が伴うケースが少なくないが、ウェアラブルデバイスは身につけることを前提としているため、小型で軽量な製品がほとんどである。そのため、通勤通学やスポーツ中であっても今まで使用が難しかった機能を簡易に使用することができる。


他にも、常に使用者が身につけなければならないデジタル製品との相性がいいことがあげられる。具体的な例としては、装着者の行動から消費カロリーをモニターする活動量計や、心拍数の計測などから健康状態をモニタリングできるような機能が挙げられる。常に装着していられるウェアラブルデバイスによって正確なデータが送られることで、日々の健康管理の手間を大幅に軽減することが可能だ。


また、非日常体験をウェアラブルは可能にすることができる。頭に装着して音と映像による疑似体験ができるVRゴーグルでは、モニターやディスプレイ越しでは不可能だったバーチャルな世界を視界全体に現実であるかのように再現することが可能。
ウェアラブルはユーザーに新たなデジタル体験をもたらす可能性を秘めており、エンジニアリングや医療、防犯、さらにはエンターテインメントにいたるまで、幅広い分野での活用に期待が高まっている。


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