“ファミリーフレンドリー”な社会の経済学

― “ファミリーフレンドリーな社会”の経済学 ―

自らが結婚や子どもをもつことを望む、望まないにかかわらず、
超高齢化社会の日本において、持続可能な社会をどのように形成していくかは、
私たち一人一人が考えていきたい大切な問題です。

私たちが目指す社会は、
“一人一人の多様な選択を尊重しながら、柔軟な働き方や生き方を実現すること” にあります。

妊活、子育て、介護などは決して、当事者だけの問題ではなく、社会全体へ影響を及ぼします。

その中で、一人一人が、そしてみんなで、
「ファミリーフレンドリーな社会構築を目指していく」こと。

それは、あなた自身が
「病気になったのでしばらくお休みしたい」
「今とはちょっと違う冒険をしてみたいな」
と思った時に、その新しい選択の方へ向かいやすく、
“互いに支え合い、応援してくれる社会“へと、つながっていきます。

本イベントでは、多様性や個人の選択を尊重する現代社会において、
ファミリーフレンドリーな社会構築が、
一人一人のより良い生活へ寄与することを、経済学でひもとき
企業同士のつながりの大切さを意識した、より良い社会への道しるべを探ります。

さらには、多様な働き方の実現を目指すダイバーシティ&インクルージョンを実践している
リーディングカンパニーにもご登壇いただき、ゲストのみなさんと議論しながら、
“ファミリーフレンドリーな社会”に向け、連携を意識しながら、
私たちができることについて考えていきます。

2022年9月7日(水)

14:00-15:30

Program

  • 1.日本の少子化と、社会経済への影響

    少子化によって、経済規模の縮小、社会保障制度の維持困難など社会全体にどのような影響があるのか、そして、なぜ社会全体で考えていかなければならない問題であるのかを解説していきます。

  • 2.“ファミリーフレンドリーな社会”の経済学

    経済学の観点からファミリーフレンドリーな社会構築がどのように私たち一人一人に影響をもたらすのかを、ひもといていきます。育児・介護休業法の改正による男性育休取得や、幼児教育・保育の無償化、不妊治療の保険適用開始などニューストピックスを交えながら、これらがどのように一人一人の多様で柔軟な働き方/生き方に寄与していくか、さらには制度整備との両輪で欠かせない、周囲の理解やサポートの重要性についても考えていきます。

  • 3.ファミリーフレンドリーな社会構築に向けて

    多様性を尊重しながら、みんなにとって生きやすく、お互い助け合えるような持続可能な社会を形成するために、私たち一人一人が日々意識していきたいことについて討議します。さらには、社会全体での機運づくり、企業同士の連携の必要性について、持続可能で豊かな社会の実現を目指すESG(Environmental, Social and Governance)にも触れながら考えていきます。

  • 4.リーディングカンパニー事例紹介

    ファミリーフレンドリーな社会構築に寄与する取り組みの根底にある想いや理念とともに、具体的な実例をご紹介。さらには、社内外での反響や効果、今後の目指す企業像および企業間連携、各主体との連携や社会の在り方についても討議していきます。

ゲストスピーカー

川崎 希
タレント/株式会社アンティミンス 代表取締役
2005年にアイドルグループ「AKB48」1期生メンバーとして加入。アイドルとしての活動をしながら経営術を独学で習得。2009年のグループ卒業翌日に、株式会社アンティミンスを設立。川崎自身がプロデュースするアパレルブランドを展開。ママ目線で開発した機能性重視のマザーズバッグがSNSで話題となる。タレント・実業家としての活動を行う一方で、5歳と1歳の子どもたちのママとして育児に取り組む。Amebaブログでは「新米ママ」部門で常にトップ10入りとなっている。不妊治療の経験あり。夫はモデルのアレクサンダー。「第13回ペアレンティングアワ-ド」カップル部門受賞。

経済学 解説

山口 慎太郎
東京大学 経済学研究科 教授
東京大学経済学研究科教授。内閣府・男女共同参画会議議員、朝日新聞論壇委員、日本経済新聞コラムニストなども務める。1999年慶應義塾大学商学部卒業。2001年同大学大学院商学研究科修士課程修了。2006年アメリカ・ウィスコンシン大学経済学博士号(Ph.D.)取得。カナダ・マクマスター大学助教授、准教授、東京大学准教授を経て2019年より現職。専門は労働市場を分析する「労働経済学」と結婚・出産・子育てなどを経済学的手法で研究する「家族の経済学」。『「家族の幸せ」の経済学』(光文社新書)で第41回サントリー学芸賞を受賞。同書はダイヤモンド社 ベスト経済書にも選出される。『子育て支援の経済学』(日本評論社)は第64回 日経・経済図書文化賞を受賞。2021年に日本経済学会石川賞受賞。

YSPシンポジウム賛同企業/事例紹介

丹羽 尊子
オムロン株式会社
グローバル人財総務本部企画室 ダイバーシティ&インクルージョン推進課 マネージャー
日本語教師、BPO会社での研修講師・オペレーション支援などを経て、2019年入社。広報部の人事担当として、人財育成・組織風土改革などを担当。2022年に社内人財公募制度を利用して人事部へ異動。グローバルD&Iチームの一員として、国内外のダイバーシティ&インクルージョンの推進を通して、多様で多彩な人財が情熱と能力を開放し、組織とともに成長しながらよりよい社会づくりに挑戦できる環境の実現に向けて、人と制度の両面から支援していく業務に従事。

YSPシンポジウム賛同企業/事例紹介

根村 絵美子
セイコーエプソン株式会社
ダイバーシティ推進プロジェクト 部長
2005年入社。コンシューマー・オフィス系プリンターの海外マーケティング部門、欧州マーケティング統括へのトレーニー、センシング製品の国内外新規ビジネス立上げ、グローバルコーポレートマーケティング部門を経て、2022年ダイバーシティ推進プロジェクトに異動。セイコーエプソングループ全体におけるダイバーシティ、エクイティ、そしてインクルージョンの推進と社内外コミュニケーションの強化を担当。管理職を中心とした意識改革、またジェンダーギャップを含む様々な格差や差別の早期解消に取り組み中。

YSPシンポジウム賛同企業/事例紹介

森 慎吾
ソニーピープルソリューションズ株式会社
ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン推進室 室長
外資系金融にて人事、採用、育成等を経験する中で、障がいのある方の社会的な課題と捉える。課題解決のために必要なことを熟考しソニーグループに転職。ソニーの人材に対する考え方、創業者の一人である井深の障がい者雇用への思いに共感したことが転職理由。入社後、障がい者雇用をはじめ、人権、女性活躍推進、LGBTQ+、次世代育成など幅広くダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン領域を担当。一人ひとりが会社とともに成長し活躍できる環境づくりに取り組み、ソニーのみならず社会全体のDE&Iに寄与することが目標。

YSPシンポジウム賛同企業/事例紹介

加藤 周樹
日本航空株式会社
人財戦略部 D&I推進グループ グループ長
2005年入社。国際線予約、中部国際空港、ロンドン支店(欧州地区総務)等を経て、2016年に人事部に異動。路線事業、営業部門における人事異動、配置、評価等を行うとともに、グローバル推進室を兼務し社内のグローバル促進を担当。2021年に人財戦略部D&I推進グループの設立に伴い現職へ異動。JALグループに集う多様な人財の活躍を支援し、社員だれもがやる気を持ちながら、自律的に前向きなキャリアを形成できるような会社づくりを目指し、D&I推進の取り組みを進めている。

YSPシンポジウム賛同企業/事例紹介

油田 さなえ
パナソニック コネクト株式会社
人事総務本部 DEI推進室 室長
1999年4月松下電器産業(現:パナソニック)に入社し、システムエンジニアとして金融業界を中心としたシステム開発・プロジェクトマネジメントに従事。2017年、SEから人事に異動し、ダイバーシティ・人材開発・人事企画等を担当。SEとしての現場目線・育児と仕事の両立経験を活かし、異業種女性リーダー研修の企画・運営、男性育児休業取得推進、若手社員向けメンター制度構築等に取り組む。2020年4月人事部 部長、2021年10月、DEI推進室 室長に着任。パナソニック コネクトが人権尊重・企業競争力向上の2つの観点で、経営戦略の一つとして取り組むDEI推進をリードする。同期入社の夫、中1・小5の娘と4人暮らし。

主催代表

アレキサンダー・デ・モラルト
メルクバイオファーマ株式会社 代表取締役社長
約20年にわたりグローバルな製薬企業であるズーリック・ファーマ(Zuellig Pharma)、ファイザー・インターナショナル(Pfizer International)およびF.ホフマン・ラ・ロシュ(F. Hoffmann-La Roche)に勤務し、製薬業界にてグローバル・ビジネスの豊富な実績、経験を有する。2010年にメルク本社に入社して以来、グローバル・コマーシャル部門でディレクター等の要職を歴任し、また、メルク バイオファーマ 台湾 ジェネラル・マネージャー兼香港・マカオ マネージング・ディレクターを務める。2017年より現職。

司会/進行

小熊 美香
フリーアナウンサー
1986年生まれ。静岡県出身。上智大学外国語学部英語学科卒業。2008年、日本テレビにアナウンサーとして入社。情報番組『ズームイン!! SUPER』のお天気キャスターを皮切りに、報道番組『news every.』ではニュースキャスターとして現場取材なども経験。また情報番組『Z I P !』では数々のハリウッドスターに英語でインタビューするなど幅広い分野を担当。2017年、日本テレビを退社し、二児の母として子育てをしながらフリーアナウンサーとして、イベントMCやナレーションなどの仕事を中心に活動中。

Overview

開催日時
2022年9月7日(水)
START:14:00
CLOSE:15:30
参加方法
下記URLもしくは「イベントに参加する」ボタンよりご視聴ください
イベントURL
https://youtu.be/jZywNoylyRc/
主催
メルクバイオファーマ株式会社
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