富士通は4月15日、海上保安庁から請負契約により、海上交通管制業務を行う東京湾海上交通センターにおいて、同社が開発した船舶同士のニアミスを予測するAIを活用した船舶の衝突リスク予測技術の実証実験をにおいて、衝突リスクの早期発見への有効性を確認したと発表した。

実証実験では、富士通研究所が開発したAI技術「FUJITSU Human Centric AI Zinrai」を用いた船舶の衝突リスク予測技術を活用し、東京湾において船舶衝突リスクの検知と衝突リスクの集中するエリアを予測することが可能であるかについて検証を行った。

今回、同技術を海上交通管制業務で使用されるVTSシステムへ適用することで、予防的なリスク回避に貢献し、海上交通の安全性向上につながることが確認できたという。

今後、実証実験の結果に基づき、海上保安庁とさらに技術の高度化を図りそして、早期の海上交通管制や運航船舶向けの安全航行支援のサービス化を目指すとのことだ。