JR西日本とソフトバンクは、自動運転と隊列走行技術を用いたBRT(Bus Rapid Transit:「バス高速輸送システム」)の開発プロジェクトを開始すると発表した。
同プロジェクトは、自動運転技術を研究・開発する先進モビリティ株式会社などの協力の下、異なる自動運転車両がBRT専用道内で合流して隊列走行などを行う「自動運転・隊列走行BRT」の実現を共同で推進するものだ。
「自動運転・隊列走行BRT」の開発・実証を進めていくために、JR西日本が保有する用地内(滋賀県野洲市)にテストコースを建設し、2021年度以降にテストコースでの実証実験を開始するという。
JR西日本は、シンプルでシームレスな交通サービスの提供に向けて、次世代モビリティサービスの在り方を検討している。
その一環として、両社は共同で、異なる自動運転車両が隊列走行する「自動運転・隊列走行BRT」の開発に取り組むという。
ソフトバンクは、「Beyond Carrier」という事業戦略の下、先端技術を活用してさまざまな産業の変革に取り組んでおり、同プロジェクトを通してモビリティの分野で各地域の課題解決に貢献することを目指すとしている。
今後、両社は、2020年代半ばの「自動運転・隊列走行BRT」の技術確立を目標に各技術要素の検証などを進め、シンプルでシームレスな交通サービスの実現を目指すとのことだ。