アドリンク、京都スマートシティ推進協議会、シスコ、LIVE BOARDの4団体が、京福電鉄嵐山本線(以下、嵐電)の嵐山駅と西院駅に設置されている2箇所のパブリックデジタルサイネージを「LIVE BOARD Network」に接続し、デジタルOOH(以下、DOOH)広告の配信を行う実証実験を開始することを発表した。

京都府が進める京都スマートシティ構想のもと、インバウンドビジネス拡大を目指す「京都スマート観光プロジェクト」の一環として、パブリックデジタルサイネージが設置されている嵐電嵐山駅、西院駅の駅頭。

このデジタルサイネージは、訪日観光客に向け多言語での情報発信や、インフォメーションスタッフの乗換案内業務の効率化を目的に、バーチャルコンシェルジュとしての役割を果たすものだ。

今回の実証実験では、この2つのデジタルサイネージを、LIVE BOARDが提供しているLIVE BOARD Networkに接続し、インプレッションベースでDOOH広告を配信・販売する。

LIVE BOARD Networkでは、DOOH広告のアドネットワーク化により、手間なく小グロスで複数の面への掲載を実現しており、掲載期間や配信時間帯も柔軟に対応できることが特長だという。

なお、インプレッションの計測には、デジタルサイネージに設置されたカメラでローカルセンシングデータを収集し、エッジAIボックスのIntel(R) NUCを使用。高速かつセキュアなエッジAI解析を実施することでDOOH広告の視認数の計測が可能となるという。

4団体では、同実証実験によりDOOH市場の拡大に向けた新たな価値創造に取り組むとともに、ICTを活用した京都府のスマートシティ構想をさらに推進していくという。