ドコモが第6世代移動通信システム(以下、6G)に関するホワイトペーパーを2020年1月22日に公開した。
同社では、2018年から第5世代移動通信システム(5G)の高度化(以下、5G evolution)ならびに6Gに向けた検討と研究開発を進めていた。
今回公開したホワイトペーパーでは、5G evolutionならびに6Gにより期待されるさまざまなユースケースや目標性能、技術要素などの技術コンセプトをまとめているという。
移動通信システムはおおむね10年ごとに世代交代しており、同社は2010年頃から5Gの検討を開始。6Gに向けて、2018年にさらなる高周波数帯の開拓を目的とした150GHz帯の超広帯域電波伝搬測定装置の開発に成功し、新たな周波数帯の開拓に向けた研究開発に取り組んでいる。
同社は、5Gにおける高速・大容量や低遅延、多数接続を同時に実現する「複数要求条件の同時実現」やこれまで移動通信方式では十分なエリア化が難しかった「空・海・宇宙などへの通信エリアの拡大」、「超低消費電力・低コストの通信実現」などをめざすとしている。
5G evolutionならびに6Gに向けた技術コンセプトをホワイトペーパーとして公開することで、さまざまな業界関係者や産学官と連携でき、より活発に議論が進むことが期待される。
同社は、さらなる移動通信の進化に向け研究開発を推進するという。