Langogo Technologyは、リアルタイム音声翻訳機「Langogo」の日本市場における本格展開を開始。12月1日からの「Langogo Genesis」の店舗販売開始と、2020年初頭に展開する新商品について発表した。
「Langogo」は、世界で初めて「1ボタン」による双方向翻訳機能を搭載した翻訳機だ。世界の24の翻訳エンジンと連携、「話す/訳す/伝える」それぞれに最適のAI言語サーバーと繋がることで高速・高精度の翻訳を実現。
世界4カ所(中国・香港、日本、アメリカ、フランス)にある自社サーバーにコミュニケーションログを集積し、AIに学習させることで、翻訳制度やレスポンスを持続的に成長させる。
また、モバイル通信機能eSIMを内臓されており、世界60カ国・地域で電源をつけるだけで使用できる。なお、Wi-Fiデザリング機能が搭載されており、最大5台のネットワーク機器の接続が可能となる。
今回、利用シーンやユーザーニーズに合わせた全4種類を2019年11月21日より順次販売・レンタル開始する。
録音・文字起こし機能に特化したビジネスシーンを支援する「Minutes」、海外渡航・訪日外国人対応を含めトラベルシーンを支援する「Genesis」、HiFi同時通訳や画像翻訳などの機能を充実させた「Summit」、レンタル・リースモデルの「Share」の全4種類を販売。
双方向翻訳機能や高い翻訳制度はもちろん、1秒で完了する快速翻訳や、4言語に対応したオフライン翻訳(中国語、英語、日本語、韓国語)などの機能・性能が各モデル共通となっている。
なお、「Share」については公共交通期間やホテル、コンビニエンスストアなど、訪日外国人旅行客が街中で使用可能にするとしている。
Langogoの創業には、同社の代表取締役CEO 張岩氏の大阪旅行の経験が大きく関係している。張岩氏が空港までの道のりに迷った時に、老人が片言の英語で道案内をしてくれた上、乗るべき電車のホームまで案内され、この体験に感銘を受けたという。
この体験を機に、「異国の地でも人々が交流することで感動的な体験を生み出せることを世界の人々に共有できないか」と考え、創業の大きなモチベーションになったとした。
張岩氏は、グローバル市場の中でも大きなマーケットである日本は、デジタルデバイスのリテラシーや音声翻訳機に対するニーズも高いことに着目。また、日本の製品の品質、性能に対する要求が高いため、チャレンジングな市場である「日本」で認められることにより世界へ挑戦できると考えたという。
今後、翻訳機だけではなく、「トラベルバディ」であるLangogoを、旅行における衣食住、あらゆるシチュエーションに対応できる関連サービスを盛り込んだ製品にしていきたいとしている。