電通国際情報サービス(以下 ISID)と綾町地域定住推進協議会は、地域貢献につながる活動をアプリでスコア化することで「助け合いのまちづくり」を目指す『AYA SCORE(アヤ スコア)』実証実験を、2019年11月より2021年3月(予定)まで宮崎県東諸県郡綾町(以下 綾町)において実施することを発表した。

当実証実験は、農林水産省が主導する農山漁村のスマート定住条件強化型施策(※1)の一環としており、ISIDが開発したアプリ『AYA SCORE』で「まちへの貢献」につながる4つの活動カテゴリ((1)ふれあい活動、(2)助けあい活動、(3)農業応援活動、(4)地産地消活動)における参加者の地域貢献活動をスコアリング。

  1. ふれあい活動:町内で開催されるイベントへの参加、運営など
  2. 助けあい活動:ボランティア活動への参加、運営など
  3. 農業支援活動:町内の農業関連イベント・教育への参加、運営など
  4. 地産地消活動:綾町産品の購入、ふるさと納税など

住民をはじめとしたまちに関わる人々がスマートフォン向けアプリを通じてこれらの活動に対するスコアを獲得、蓄積していくことによって、「楽しみながら」「まちのためになる」「利他的な行動をとる」ためのサスティナブルな仕組みの構築可能性について検証するという。

『AYA SCORE』では、ユーザーが自身のスコア獲得量や参加した活動に応じランク・称号・バッジを獲得したり、期間内に多くのスコアを獲得したユーザーをランキング化する、といったゲーム性をアプリに取り入れることで、ユーザーがスコアを獲得する楽しみやスコアを媒介にしたコミュニケーションを促進し、また、高スコアを獲得して綾町に貢献したユーザーに対するアプリ外での非金銭的な特典の付与についても期間内の実施を予定しているとのことだ。

こうしたアプリ内外でのインセンティブ設計を通して『AYA SCORE』ユーザーの利他的行動を後押しすることで、ポジティブな行動変容を促し、綾町住民の幸福度や定住意向、町外の人々に対する綾町ブランドの向上などを図るとしている。