LINEは、トヨタ自動車のカーナビゲーションエンジンを搭載し、LINEのAIアシスタント「Clova」により音声操作が可能な無料カーナビアプリ「LINEカーナビ」を9月5日より提供開始したと発表した。
「LINEカーナビ」は、走行中も声で操作が簡単にできる新しいカーナビアプリである。同アプリは、LINEがこれまでに「Clova」で培った高精度の日本語音声認識、音声合成技術を活用した音声インターフェースと、豊富な走行データをもとに最適な情報を提供するトヨタのハイブリッドナビエンジンを連携させている。
「ねぇClova、新宿駅に行きたい」などと話しかけて目的地設定をできるなど、カーナビ操作に加え、たとえば音楽再生、家電操作といったAIアシスタント「Clova」で提供しているサービスを、「ねぇClova、ドライブに合う曲かけて」「ねぇClova、リビングのエアコンつけて」などと話しかけるだけで使用することができる。
そして、運転中に連絡を取りたいときも、「ねぇClova、LINE送って」などと話しかけ、スマートフォンの画面を見ることなくLINEメッセージを送信したり、受信したメッセージを聞いたりすることができる。加えて、走行中に急に寄り道をしたくなった場合でも、車を停止することなく「ねぇClova、近くのコンビニ教えて」などと目的地の再設定なども可能だ。
また、トヨタのハイブリッドナビエンジンを搭載しているため、豊富な走行データによる走りやすい道案内や、高精度な到着時刻予測を実現するなど、快適なドライブ体験を可能にする。渋滞情報も実際の走行データから取得、リアルタイムで提供し、最適なルートを再探索することもできる。これらにより「細い道に案内されて困った」といった、ドライブ中のトラブルを防ぐことができる。
「LINEカーナビ」の利用は無料となっており、地図情報は最速、最頻度で自動更新され、車や車載機の種類を問わず、データの更新費用や手間をかけずに利用できる。そして、アプリ単体での使用のほかに、SDL(Smart Device Link)対応アプリとして車載機に接続して使用することも可能になる。対応車種や提供開始日などの詳細は後日発表予定である。