神奈川県横浜市に商業施設「新綱島MICCA」開業 約170年の歴史を持つ古民家を改修
東急、住友林業、再生建築研究所が手掛ける商業施設「新綱島MICCA(ミッカ)」は、池谷家住宅主屋(以下、古民家)の改修工事の後、新築木造商業施が設竣工し、10月28日に開業したことを発表した。

同施設は、1857年(安政4年)創建の古民家と、2棟の新築木造商業施設が並ぶ計3棟で構成される商業施設。
古民家(以下、OMOYA)と新築木造商業施設(以下、HANARE 南、HANARE 北)を一体的に捉え、「都市にエッジをつくらない」ことを思想として設計されている。
同施設は、駅前の高層建築物と古民家の間に低層木造商業施設を新築し、都市の新旧を段階的につなぐ建物の配置・スケールの連続性を重視。古民家の深い軒下や縁側がつくる、内と外の間の居場所を新築棟にも広げる計画とし、駅前から古民家、庭、広場、木造商業施設へと自然に巡る「8の字」の回遊動線を計画しました。
「OMOYA」は、広い土間や庭につながる縁側など、かつての暮らしを伝える空間構成を残し、時代に合わせて改修を重ねてきた建物で、改修履歴を丁寧に調査し、残すものと更新するものを見極めて設計したという。
「HANARE南」、「HANARE北」(以下、建物)は、住友林業が設計・施工を手掛けた純木造2階建ての低層商業施設。建物は古民家の伝統的建築の要素や低層のたたずまいを継承し、深い軒下空間と連続する木の柱によって、内外を繋ぐ「縁側」のような空間を演出。

構造面では高耐力な合板耐力壁を採用し、木造でありながら店舗に求められる大開口と高い空間自由度を実現。耐力壁に建物の力を効率よく集約し、壁の量を抑えながら広い開口部や柔軟なテナント計画に対応している。
さらに耐力壁上部に非耐力壁スペースを設け、設備配管・配線のための開口も確保。流通材と既製金物を活用した合理的な構造計画により、コストや施工性にも配慮しているという。
なお、施設の開業を記念し、住友林業は施設の魅力向上と地域景観の創出への貢献を目的に枝垂れ桜「太閤千代しだれ(R)」を寄贈したとのことだ。

■施設概要
施設名称:新綱島MICCA
所在地:
・OMOYA:神奈川県横浜市港北区綱島東一丁目8番29号
・HANARE南:神奈川県横浜市港北区綱島東一丁目8番37号
・HANARE北:神奈川県横浜市港北区綱島東一丁目8番7号
敷地面積:約6,659平方メートル
延床面積:
・OMOYA:約348平方メートル
・HANARE南:約1,394平方メートル
・HANARE北:約1,209平方メートル
構造:
・OMOYA:木造平屋
・HANARE南、HANARE北:木造2階建て(木造軸組工法)/45分準耐火構造
用途:飲食店舗、物販店舗、事務所等