ラーメン店の倒産、過去最多ペースで増加 業歴10年以上が6割超
帝国データバンクは、「ラーメン店」の倒産発生状況について調査・分析を実施し、結果を公表した。
1~9月に発生したラーメン店経営業者の倒産は56件となり、前年の年間件数60件に迫る結果となったという。前年は4年ぶりに倒産件数が減少したものの、再び増加に転じているとのことだ。
業歴別では、「10年以上」の事業者が36件で、全体の64.3%を占めたという。件数では前年同期の25件を上回っており、個人店や創業間もない小規模企業が多かった直近2年間と比べ、一定の業歴を持つ事業者の倒産割合が上昇したとのことだ。

同社によると、原材料費や人件費の高騰を販売価格へ十分に転嫁できなかった事業者が多く、多店舗展開によるスケールメリットを十分に生かせないケースや、価格転嫁と集客維持の両立に苦戦するケースがみられたとしている。
また、ラーメン業界では「家系」「二郎系」「豚骨」「醤油」などジャンルの細分化が進む一方、消費者の価格感応度が高く、「千円の壁」を意識した価格設定を余儀なくされた側面もあるという。原価が上昇するなかでも十分な価格転嫁ができず、利益率が低下した店舗も少なくないとしている。
【調査概要】
調査対象:ラーメンメニューを提供する事業者のうち、負債1,000万円以上・法的整理による倒産
集計期間:1月1日~9月30日
調査方法:帝国データバンクが継続的に収集・蓄積する倒産情報をもとに、倒産件数および負債総額を集計
<参考>
帝国データバンク『「ラーメン店」倒産 減少から一転、再び増加 過去最多ペース』