大学生・若手社会人の就職観、ファーストキャリアではたらく想定期間に差 両者ともに社会人として重視するのは「コミュ力」
転職サービス「doda(デューダ)」は、2026年7月に、就活中(予定・完了含む)大学生、および新卒時の就活経験を持つ若手社会人の合計812人を対象に「大学生・若手社会人の『就活・はたらく』に関する調査」を実施したことを発表した。
【社会人として活躍するために重要だと思うもの】※大学生は未来(就職後)を想像して回答、現在の思いを回答
大学生・若手社会人ともに、社会人として活躍する上で重要だと思うものは「コミュニケーション力」が最多。
「一緒にはたらく人との関係性」「主体性」など上位項目は共通しており、上司や同僚との関わりや自ら動く力、積極的な行動姿勢を重視する傾向が見られた。
大学生の3位「学び続ける力」は、若手社会人比で7.6pt高くなっている。

一方で若手社会人は「職種とのマッチ度」が4位、学生比で3.2pt上回った。大学生は社会人の活躍条件として関係構築力や自己研鑽力を、若手社会人は実務との適合性やフィット感のある仕事という観点をより重視している様子がうかがえる。

【ファーストキャリア(新卒就活・新卒入社の会社)について】※大学生は現在、社会人は就活当時を振り返って回答
・何年はたらく予定でファーストキャリアを選んだか(選ぶ予定か)
何年はたらく想定でファーストキャリアを選んだか(選ぶ予定か)については、大学生は「5年以上(定年までを除く)」、若手社会人は「3~5年」が最多に。
ファーストキャリアではたらく想定期間が3年未満だった若手社会人の割合、大学生の約2.2倍となっており、若手社会人のほうが短い期間を想定して入社している傾向が見られた。

一方で若手社会人に現状のはたらく期間を聞いたところ、約4割の若手社会人が「想定より長い(長くなる予定)」と回答しており、自分に合う環境や成長実感が得られれば、長くはたらき続けたいと考える「定着シフト」が起きている様子もうかがえる。

想定より長くなった理由として、「職場の人間関係や環境が良かった」、「自身に合う職場や業務内容だから」など、職場や仕事内容への満足度の高さが多くあがりました。また、満足度が高いからこそ、「いまの会社で長期的に成果を出したい」「キャリアをしっかり積んでいきたい」という回答も目立つ。
「想定より短くなった(なる予定)」と回答した若手社会人は約3割で、その理由として「思っていた会社と違った」「仕事内容や社風が合わなかった」など、入社前のイメージと実態のギャップを感じたという声や、「転職でキャリアアップを図りたい」「他で自分の力を試してみたい」など新たに挑戦したいという前向きな声も多く見受けられた。
「定年まで勤める」と回答した大学生は15.3%、若手社会人は6.3%という結果から、大学生の8割超、若手社会人の9割超は「新卒入社の会社で定年まで勤めることを前提としていない」ことも明らかになった。
また、合わないと感じたらすぐにでも転職活動を始める」大学生の割合は若手社会人を6.9pt上回っており、「転職」がキャリアの選択肢として大学生にも浸透していること考えられる。
・ファーストキャリアの最終的な意思決定の重視点
大学生1位の「ワークバランス」は全体の3割を超え、若手社会人比でも6.5pt高く、労働環境・生活との両立を強く意識する傾向が見られました。一方で3位の「仕事内容の魅力・やりがい」は若手社会人比で5.9pt高いことから、仕事そのものの魅力ややりがいを求める大学生も一定数存在することがわかる。

若手社会人の1位は「給与・年収水準」(26.0%)となるものの、2位「勤務地・転勤有無」(25.3%)、「労働時間・はたらきやすさ」(25.3%)と僅差であることから、就活当時の若手社会人は、給与・はたらく環境を幅広く重視していた様子もうかがえる。

・ファーストキャリアの相談相手やツール
大学生、若手社会人ともにファーストキャリアの相談相手・ツール1位は「友人」。また「親」「就活サイト・記事・ランキング情報」「SNS・口コミ」などもTOP5に入り、身近な人とオンライン情報の双方を活用する就活スタイルが共通して見られる。

大学生2位の「生成AI」は若手社会人を12.9pt上回り、就活においても生成AIの活用が急速に広がっていることがわかる。
また大学生は若手社会人比で「大学キャリアセンター」は6.8pt、「大学の教授、指導教員」は5.1pt高くなった。
近年は大学側も大学生のキャリア支援や教育を強化しており、「大学キャリアセンター」をはじめとする相談先が充実した結果、デジタルツールと併用してこれらの学内リソースを積極活用する大学生が増加していることも考えられる。
一方若手は、「OB・OG訪問先の社員」は11.4pt、「インターン先社員」は4.4pt大学生を上回った。若手社会人世代は就活時に先輩社会人との直接接点も重視していた様子が見てとれる結果に。

・将来のキャリアに対する不安
大学生が感じている将来のキャリアに対する不安については、「ワークライフバランス(プライベートとの両立)」が最多に。
ファーストキャリアの最終的な意思決定の重視点の大学生1位も「ワークライフバランス」であることから、不安感の強いものが意思決定の重視要因となっていることも考えられる。

TPO5の項目を見ると、大学生は「人間関係・組織・待遇」に関するものが多くランクインしており、仕事内容よりも職場への適応やはたらく環境への不安感が強い傾向が見られす。
社会人若手社会人が就活時にもっていた将来のキャリアに対する不安は、「給与・年収」が最多となり、次いで「ワークライフバランス」と続く。
一方で、就活時に感じていなかったが、社会人になってから感じるようになった不安のトップは「このまま今の仕事を続けてよいかわからない」で全体の3割を占めている。
社会人経験を通じて若手社会人の不安が「待遇面」から「将来の方向性」にシフトしており、社計人経験を積んだことで、自らのキャリアを主体的に選択・形成していくことへの新たな悩みや迷いが生まれている様子が見られる結果となった。

【調査概要】
調査名称:大学生・若手社会人の「就活・はたらく」に関する調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2026年7月24日~29日
対象:大学3、4年生、若手社会人 合計812人
<大学生>大学3,4年生、修士1,2年生で、就活中(就活終了、就活予定ありを含む)、かつ就活において生成AIを活用している大学生〈412サンプル〉
<社会人>従業員数50人以上の企業に在籍中で、過去に新卒の就活経験を持ち、現在の仕事において生成AIを活用している若手社会人(社会人歴1~3年/2024年~2026年入社)〈400サンプル〉
<参考>
doda『大学生・若手社会人の「就活・はたらく」に関する調査』