味の素、パーム油を使用しないアミノ酸系バイオ界面活性剤の新製法を開発 化粧品の品質向上に貢献
味の素は、従来パーム油由来の脂肪酸を原料とするアミノ酸系界面活性剤の製造において、世界各地で安定的に調達可能な糖のみを原料とする、発酵技術を用いた新製法を開発(特許出願中)したことを発表した。

同技術では、石油由来原料および将来の供給不足が懸念されるパーム油を使用せず、糖を原料とすることで、消費地近くでの生産が可能となるという。これにより、輸送に伴うGHG(温室効果ガス)排出削減への貢献も期待されるとしている。
機能面では、従来のバイオ界面活性剤が持つ泡立ち、色・においといった課題を解消し、アミノ酸系界面活性剤が持つ肌へのやさしさとあわせて、持続可能でありながら機能性を備えた化粧品素材の製法を開発。
同技術で製造される「バイオアシルグルタミン酸」は、石油・パーム油由来の界面活性剤に代わる新たな選択肢として、シャンプーや洗顔料など幅広い化粧品分野での展開が期待されるという。
肌への刺激を抑えつつ、自然な泡立ちとほぼ無色・無臭の仕上がりを実現し、化粧品の品質向上と顧客満足度の向上に貢献していくとのことだ。

同社は現在、量産化および商用化を見据えた実証実験を進めるとともに、化粧品業界への技術紹介を行っているとし、2026年中に利用者による評価を目的とした試作品のサンプル出荷も開始する予定だという。
今後は、石油・パーム油由来原料に依存しない製造に加え、適切な生産地の選択を通じて、バリューチェーン全体でのGHG排出量削減にも貢献できるよう開発を進めていくとしている。
同社は、環境および社会課題に配慮した持続可能な素材の開発と利用者の提供を通じて、アミノサイエンス®で人・社会・地球のWell-beingに貢献するというパーパスの実現を目指すとのことだ。