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エン・ジャパンは、同社が運営するミドル世代のための転職サイト『ミドルの転職』上で、サイトを利用している35歳以上のユーザーを対象に「副業(パラレルキャリア)」についてアンケートを行ない2019年7月16日にその結果を発表した。
今回のトピックは5つ
- 7割が「副業をしたい」と回答。実際に副業をしているのは2割に留まる。
- 副業をしていない理由、第1位は「会社が副業を禁止している」。副業をする理由、年収1,000万円以上は「知見・視野が広がる」、年収1,000万円未満は「報酬」。
- 副業の取り組み、年収1,000万円以上が「株式投資」、年収1,000万円未満は「単発の仕事」。
- 副業で得ている収入、「20万円未満」が最多。
- 副業中の5割が「本業で役に立った」と回答。
7割が「本業以外にも副業をしたい」
まず「今後、どのような働き方をしたいですか?」聞いたところ、7割が「本業以外にも副業をしたい」と回答した。
一方、「本業以外に副業をしていますか?」と聞いたところ、「している」と回答したのは2割に留まった。
副業をしていない人に理由を尋ねたところ、第1位は「会社が副業を禁止している」(50%)、第2位は「どう始めていいかわからない」(39%)、第3位は「本業が忙しく時間がない」(33%)だった。働き方改革の一環として副業解禁が企業へ促される中、企業での制度整備が進んでいない現状がわかった
副業は報酬のため
一方、副業中の人に、副業に取り組む理由を尋ねたところ、第1位は「報酬が得られる」(62%)、第2位は「知見・視野が広がる」(51%)、第3位は「本業の収入だけは充足していない」(43%)だった。
年収別にポイント差が目立ったのは、年収1,000万円以上は「知見・視野が広がる」(62%)、「本業を退職したときの収入を確保するため」(39%)「他社への直接的な貢献により、『喜び』を感じられる」(33%)、「他社への直接的な貢献により、『喜び』を感じられる」(33%)。
年収1,000万円未満は「本業の収入だけは充足していない」(46%)、「起業の準備が出来る」(14%)だった。
年収1000万円以上は、仕事を通じた充実感や成長、年収1,000万円未満は収入アップが目的のようだ。
副業収入は44%が「20万円未満」
副業の収入を聞いたところ、44%が「20万円未満」と回答。年収1,000万円未満が、300万未満に回答が集中する中、年収1,000万円以上は「400万~500万未満」(4%)、「500万~600万未満」(6%)、「1000万以上」(9%)と回答する方が見受けられた。
副業中の方に、「副業が本業で役に立ったことがありますか?」と訪ねたところ、54%が「はい」と回答した。以下で具体的に、役に立ったエピソードを紹介する。
「プロモーションやマーケティングの知見獲得、プログラミングやデザイン知識増加、企画力や提案力の底上げ、新しい分野の人達との出会いなどさまざまあります。(30代男性、年収1000万円未満)」
「業界が違うと、仕事や課題解決のヒントになることが多い。視点や考え方の違いが、自分の仕事にも良い影響を与えている。(30代女性、年収1000万円未満)」
「思考の幅が広がりました。業務改善のケースとしてはとても勉強になり、本業でも同様の課題に対してアプローチのヒントが得られました。また、SNSを使ったマーケティングも本業では検討段階でしたが、副業の場で実際に試してみることができ、非常に有意義でした。(30代男性、年収1000万円以上)」
「業界違いで直接的には関係しなくとも、マーケティングや企画全般といった広域の視点で見ると何らかの形で経験が活きる部分はあると思います。(40代女性、年収1000万円以上)」
※調査概要
・調査方法:インターネットによるアンケート
・調査対象:『ミドルの転職』( https://mid-tenshoku.com/ )を利用する35歳以上のユーザー
・有効回答数:2,118名
・調査期間:2019年5月31日 ~ 6月30日
<参照元>
『ミドルに聞く「副業(パラレルキャリア)」実態調査
エン・ジャパン