東京ガス・伊藤忠丸紅鉄鋼、低炭素鉄鋼製品の開発・販売支援サービスの提供開始 ウインファーストが導入へ
東京ガスは、伊藤忠丸紅鉄鋼と共同で、鋼材・加工メーカー向けに、低炭素鉄鋼製品の開発・販売を支援するサービスの提供を開始したと発表した。また、両社は初号案件として、ウインファーストと同サービス導入の契約を締結したという。

低炭素鉄鋼製品とは、鉄鋼製品のライフサイクル(※1)で発生するCO2等の温室効果ガス排出量(以下、GHG排出量)を、従来製品と比べて大幅に削減した製品。
同サービスは、非化石電力やカーボンオフセット都市ガス等の供給、CFP(※2)算定や第三者検証の取得支援等を通し、低炭素鉄鋼製品の開発を支援するという。
さらに、低炭素鉄鋼製品の認知向上や国内各種制度における位置付けの確立に向けた取り組みを推進し、製品の販売も支援するとしている。
また、同サービスでは、東京ガスの環境コンサルティングサービス(CFP算定や第三者検証取得支援)に加え、非化石電力やカーボンオフセット都市ガスに関する技術・知見を活用。
加えて、伊藤忠丸紅鉄鋼が持つ鉄鋼流通を通じた顧客基盤と、脱炭素トータルソリューション「MIeCO2(ミエコ)」が連携することで、低炭素鉄鋼製品の開発から販売まで、包括的な支援を実現しているという。
なお、東京ガス100%出資子会社である東京ガスエンジニアリングソリューションズが、電力・都市ガスの販売代理を担当するとしている。
東京ガスと伊藤忠丸紅鉄鋼は、低炭素鉄鋼製品の開発・販売支援における協業を進め、低炭素鉄鋼製品の普及を推進することで、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していくとのことだ。
(※1)一般社団法人日本鉄鋼連盟「鉄鋼製品に関するカーボンフットプリント製品別算定ガイドライン」で定めるシステムバウンダリー(cradle to gate)が対象。
(※2)CFP:Carbon Footprint of Productsの略。製品のライフサイクルで発生したCO2等の温室効果ガス排出量。