東芝テック、小売向けAI防犯・省人化ソリューションを本格展開 実証成果踏まえ4製品を提供開始
東芝テックは、小売店舗向けに画像認識AIなどを活用した防犯・省人化ソリューションの提供を本格的に開始すると発表した。複数の小売企業やパートナー企業との協業、および次世代スマートストア「NEXMART 01 GO」での実証実験で得られた成果をもとに、主要製品ラインナップが出揃ったことによるものだという。
今回本格提供を開始した主なソリューションは以下の4点。
1.フルセルフレジ不正検知システム
画像認識AIがPOSシステムの状況とカメラ映像を解析し、セルフレジ利用時のスキャン漏れをリアルタイムで検知し通知するシステム。2025年6月に発売した後、複数店舗で導入効果が確認されているという。

2.支払い漏れ検知システム
カメラ映像とPOS状況を解析し、支払い漏れを検知した際にセルフアテンダントへ通知するもの。2025年9月に発売した。複数企業との実証を経て、既存運用を大きく変えずに導入できる点が特徴としている。

3.セルフレジ空きレジ案内システム
画像認識AIによりセルフレジの空き状況を把握し、レジ待ちの利用客へ自動案内するシステム。2025年9月に発売し、実証ではレジ案内業務が週40人時削減できる可能性が確認されたとのことだ。

4.リモートアテンダントシステム
遠隔で年齢確認を行う「年齢制限解除機能」を搭載し、2025年12月に発売する。1名のオペレーターが最大100台程度のセルフレジを対応可能とするもので、顧客体験と業務効率化の両立を図るとしている。
