三省堂書店・三省リアルティは、千代田区神田神保町1丁目1番地に「三省堂書店神田神保町本店」を2026年3月19日に開店すると発表した。

新店のコンセプトは「歩けば、世界がひろがる書店。」。本を通じてあらゆる世界の入口となり、来店者の人生の転機のきっかけとなる書店を目指すという。
本店ビルは2026年1月に竣工し、同年3月19日に開業予定。建物は地上13階建で、1~4階を店舗、5~13階をオフィステナントとするとのことだ。

店舗フロアは、書籍・雑誌を600坪で展開する計画。2階には「神保町いちのいち、文具雑貨」30坪を設け、3階にはカフェ45坪とイベントスペース13坪を配置するという。4階はテナントとして「THE ジャンプショップ 神保町」が本店開業と同時にオープン予定だとしている。

新店舗名を「神田神保町本店」とした理由は、「神保町」との連携に加え、神保町以外の街の人々との連携も意識した店舗にしたい意志を込めたためだという。1947年に神田区が麹町区と合併して千代田区が発足した際、神田区内の町名に「神田」を冠する町名変更がなされた経緯を踏まえた説明である。
取り組みとしては、オリジナルカフェ「喫茶 ちそう」の展開、オンラインイベントとリアルの同時開催を行う「三省堂書店めくる塾」、リアルとオウンドメディアの双方で展開する「つながる本棚」などを行うとのことだ。また、「神保町いちのいち」の再開とオリジナル商品、神保町土産の開発も進めるとしている。
同社は、2025年12月1日に出版業界関係者向けの説明会を日本出版クラブで実施し、会場参加が約200名、オンライン配信視聴が約400名であったと明らかにした。
