ティアフォーは、経済産業省による令和7年度「無人自動運転等のCASE対応に向けた実証・支援事業(自動運転車の公共調達の促進)」に採択され、国会定期便において自動運転の実証走行を開始したと発表した。都市部における自動運転移動サービスの技術的課題を明らかにし、公共調達による自動運転推進の可能性を検証することが目的とのことだ。

実証走行は2025年11月20日から12月19日まで行われ、スズキのソリオを使用し、経済産業省、衆議院第一議員会館、衆議院第二議員会館、参議院議員会館を経由する約3.5kmの区間を運行する。ティアフォーは、自動運転用オープンソースソフトウェア「Autoware」を基盤に、ロボットタクシー仕様の自動運転システムを構築するという。
運行中に取得する走行データや利用者のフィードバックをもとに、複雑な都市環境における運行設計領域(Operational Design Domain:ODD)の検証や、開発・運用上の課題を定量・定性的に評価するとのことだ。これにより、自動運転移動サービスの公共調達に適した制度・技術的枠組みを提案し、地方自治体や政府機関での普及につなげるとしている。
