Appleは、M5チップを搭載した新型「iPad Pro」を発表した。

M5チップを搭載した新型iPad Proは、AI処理能力や通信性能を大幅に強化し、M4チップモデルと比較して最大3.5倍、M1モデル比では最大5.6倍のAIパフォーマンスを実現したという。
10コアGPUと16コアNeural Engineを搭載したM5チップが採用され、生成AI処理や映像編集などの負荷が高い作業もよりスムーズに。特にNeural Acceleratorの性能が飛躍的に向上し、AI生成やリアルタイム解析がこれまで以上に高速化されているとのことだ。
グラフィックス面では、第3世代のレイトレーシングエンジンを備え、3Dレンダリング性能はM4比で最大1.5倍、M1比で最大6.7倍に向上。CPUは4つの高性能コアと6つの高効率コアから構成され、ユニファイドメモリの帯域幅は150GB/秒を超えるなど、マルチタスク処理性能も強化。
また、ストレージの読み書き速度も従来比で最大2倍に引き上げられたとしている。

通信面では、Wi-Fiモデルに新設計のN1無線チップを搭載。Wi-Fi 7、Bluetooth 6、Threadに対応し、より安定した高速通信を実現。セルラーモデルには新しいC1Xモデムが内蔵され、前世代比で通信速度が最大50%高速化、電力効率も改善されたという。
ディスプレイはUltra Retina XDRを採用し、11インチモデルは厚さ5.3ミリ、13インチモデルは5.1ミリと、シリーズ史上最薄のデザインに。HDR時のピーク輝度は1,600ニトに達し、外部ディスプレイ接続時は最大120Hzのリフレッシュレートに対応。
Adaptive Syncにも対応し、映像再生や描画がより滑らかになったという。

充電は最大40Wのダイナミック電源アダプタに対応し、約30分で50%まで充電可能。ストレージ容量は256GBから2TBまで用意されている。
ソフトウェア面では、iPadOS 26をフル活用できるよう設計されており、新しいウインドウシステムやメニューバー、改良されたファイル管理機能など、プロフェッショナル用途に最適化された機能が多数追加。
また、Apple Intelligenceと呼ばれるAI機能がOS全体に統合され、ライブ翻訳やスマートショートカット、リマインダーの自動分類などが可能に。
環境面への配慮も徹底されており、筐体には100%再生アルミニウム、マグネットには再生希土類元素を採用。製造工程の55%以上で再生可能エネルギーを使用するなど、環境負荷低減を重視した設計となっており、パッケージ素材もファイバー100%で、リサイクルが容易な構造となっている。

同商品は10月22日より発売となり、予約受付も開始。国内価格は、11インチWi-Fiモデルが168,800円から、Wi-Fi + Cellularモデルが204,800円から。13インチWi-Fiモデルは218,800円から、Wi-Fi + Cellularモデルは254,800円からとなり、学生・教職員向けの割引価格も用意。
カラーはシルバーとスペースブラックの仕上げから選ぶことができるとしている。
アクセサリは、Apple Pencil Proが21,800円(学生価格19,800円)、Apple Pencil(USB-C版)が13,800円(学生価格11,800円)。Magic Keyboardは11インチ用が49,800円(学生価格45,800円)、13インチ用が59,800円(学生価格55,800円)で販売されるとのことだ。