リンクは、同社が運営する、完全審査制の恋活・婚活マッチングアプリ「ゴージャス」にて、女性会員を対象とした「恋活/婚活・キャリア像」に関するアンケート調査を実施し、結果を公表した。

同調査は、10月11日の「国際ガールズ・デー」に寄せて、ハイクラス女性の恋愛・結婚・キャリア像を通じてジェンダーギャップの実態を可視化することを目的に実施されたとのことだ。

「恋活/婚活・キャリア像」に関するアンケート調査

(1)子ども「2人以上」希望が6割超。共働き世帯の現実を大きく上回る

同調査では、回答者全体の98.4%が結婚に前向きなことが明らかになり、そのうち60%近くが「良い相手がいれば、できるだけ早く結婚したい」と回答。多忙な日々の中でも、人生におけるパートナーの存在を重視していることがわかった。

今、結婚についてどう考えているか

また、76.6%が「子どもを望む」と回答し、理想の子どもの人数は「2人」が最多。「2人以上」を希望する割合は60%を超え、結婚や家族形成に前向きな姿勢がうかがえた。

一方、2025年の明治安田生命保険の調査(※1)によると、0〜6歳の子どもがいる共働き世帯で「2人目を望む」割合は33.3%にとどまり、過去最低水準に。

こうした結果から、女性の結婚・子育てに対する理想と、社会全体の現実には明確な差があることがわかり、このギャップは結婚後のキャリア継続やパートナーとの家事・育児分担の課題にもつながると同社は考察している。

理想の子どもの人数

■(2)結婚後も働き続けたい女性の7割、理想と現実の間で揺れるキャリア

全体の約半数が「結婚後も現在と同じ働き方(フルタイム勤務や役職)を続けたい」と回答。特に、20代〜30代前半かつ年収1,000万円以上の女性では約70%にのぼり、結婚後もキャリアを維持したい意思の強さが際立った。

一方で、「パートナーから結婚後はキャリアを諦めて欲しいと求められた場合」を尋ねたところ、キャリア継続希望者の72.5%が「条件次第で判断/パートナーの希望に合わせる」と回答しており、働き続けたい理想と現実の間で葛藤している様子がうかがえる結果に。

このことから、キャリア志向の女性ほど、結婚後の働き方やパートナーとの価値観のすれ違いに直面しやすい状況にあると同社は考察。

結婚後も現在と同じ働き方(フルタイム勤務や役職)を続けたいと思うか

■(3)ハイクラス女性の約70%がパートナーにも育休を希望、現実はわずか40%

産休・育休については、全体の半数以上が「パートナーにも取得してほしい」と回答。特に、20代〜30代前半かつ年収1,000万円以上の女性では、66.7%が同様に回答しており、共働き夫婦としてお互いに協力しながら家庭を築きたい意識の高さがうかがえる結果に。

一方、厚生労働省の調査(※2)によると、男性の育休取得率は年々高まっているものの、2024年度の民間企業では40.5%にとどまり、また、取得期間にも短期に偏り、2023年度の調査(※3)では「1か月~3か月未満」が28.0%で最多、次いで「5日~2週間未満」が22.0%、「2週間~1か月未満」が20.4%となった。

これに対し、今回の調査での希望は、「1〜3か月」が35.0%、「3〜6か月」が21.8%、「6か月〜1年」が12.2%と、長期取得を望む女性は70%近くに上り、理想と現実には依然としてギャップが存在。

理想とする家庭像を実現するにはパートナーの協力が不可欠だが、現状では十分に実現できていないことが明らかとなった。

パートナーにも取得してほしい

■(4)尊重と協力で築くハイクラスなパートナーシップ

同調査では、ハイクラス女性の多くが結婚や子育てに前向きで、結婚後もキャリアを続けたいという意識が高いことが明らかに。また、パートナーの育休取得など、結婚後のライフプランを見据えた考え方も目立つ。

一方で、共働き生活においては「家事や育児の分担」が大きな関心事となり、ゴージャス男性会員の考え方は、「積極的に参加したい」が79.1%、「できれば参加したい」が18.9%と、家庭内の負担が一方に偏らない価値観が形成されているようだと同社は考察している。

家事や育児分担の考え方

<参考>
リンク「ゴージャス」『「恋活/婚活・キャリア像」に関するアンケート調査
(※1)出展:明治安田生命保険相互会社「子育てに関するアンケート調査」より
(※2)出展:厚生労働省「令和6年度雇用均等基本調査」より
(※3)出展:厚生労働省「令和5年度育児休業取得率の調査結果公表、改正育児・介護休業法等の概要について」より