ソフトバンクは、AI技術を活用したサービスやプロダクトの開発を目指すスタートアップ企業を支援するプログラム「AI Foundation for Startups」の提供を、10月1日より開始すると発表した。

同プログラムは、企業の事業フェーズに応じてAI計算基盤やパートナーシップ支援、販売支援などを行い、AIを活用した事業化や商用化を後押しするもの。支援対象には、プロトタイプ段階の企業から商用化を目指す成長企業までが含まれるという。

プログラムは以下の3つのプランで構成されている。

パイロットユーザー向けプラン

AIモデルの初期構築やプロトタイプ検証に取り組む企業を対象とし、NVIDIA GPUおよびNVIDIAのネットワーキングとソフトウエアを搭載したAI計算基盤「NVIDIA DGX A100」システム1台と周辺機器一式を最大60日間無償で提供する。

開発・検証ユーザー向けプラン

AIモデルの開発・検証やPoC(概念実証)に取り組む企業を対象に、「NVIDIA DGX A100」「NVIDIA DGX H100」などのシステムを低価格で提供。専用リソースとして複数台の利用が可能で、開発環境の自由なカスタマイズにも対応する。また、企業や研究機関とのマッチングによるパートナーシップ構築も支援対象とされる。

事業拡大ユーザー向けプラン

商用化および事業拡大を目指す企業向けのプランで、ソフトバンクが出資を行うとともに、NVIDIAのAI計算基盤を実質的なコスト負担を抑えて提供。さらに、ソフトバンクの販売チャネルや顧客ネットワークを活用し、顧客開拓支援も行う。

また、同プログラムは、子会社であるSTATION Aiと連携し、日本最大規模のオープンイノベーション拠点「STATION Ai」に入居する企業にも提供される予定だとしている。