青組は、通勤時に電車を利用する20~50代の男性を対象に「通勤ラッシュのニオイ問題」に関する調査を実施し、その結果を公表した。

■通勤ラッシュ時のニオイに関する意識と印象

通勤時の満員電車で他人のニオイが気になるか聞いたところ、8割以上が「よくある」「ときどきある」と回答。

多くの通勤者が他人のニオイに不快感を抱いた経験があり、一時的な不満ではなく、日常的なストレスとして定着していることがうかがえる。

前問で「よくある」「ときどきある」と回答した人に、「満員電車で気になるニオイの種類」を聞いたところ、「汗のニオイ」が最も多く、次いで「加齢臭」「香水のニオイ」が続いた。

上位2つはいずれも体から自然に発せられるニオイであり、完全に避けることは難しいものの、適切なケアで抑えることは可能だと同社は考察している。

一方で、「香水」や「整髪料」といった人工的な香りも一定数が不快と感じており、良かれと思って使った香りが逆効果になるリスクも浮き彫りに。

通勤時の満員電車で他人のニオイが気になるか・満員電車で気になるニオイの種類

「満員電車でも不快に感じない人の特徴」としてあがったのは、「ほのかにいい香りがする」「汗臭さが全くない」「制汗剤や香水などをさりげなく使っている」などであった。

汗のニオイがしないことに加え、「ほのかに香る」「目立たず整っている」といった印象が、快適な存在として受け入れられていることがわかった。

また、「香りの強さが上品」といった回答もあり、香りそのものよりも香らせ方が大切だと考える人が多いことも示された。

さらに「通勤中に自分も臭っているのではと不安を感じたことがあるか」という質問には、約8割が「よくある」「ときどきある」と回答。

他人のニオイに敏感なだけでなく、自分自身がどう見られているかを気にする意識も強く、体臭を自分ごととして捉えている男性が多いことが明らかに。

満員電車でも不快に感じない人の特徴・通勤中に自分も臭っているのではと不安を感じたことがあるか

■出勤前のニオイ対策とその課題

「出勤前に行っているニオイ・汗ケア」については、「制汗スプレーの使用」「ボディシートの使用」「ニオイ・汗ケアを行っていない」の順で多かった。

即効性のあるアイテムが主流である一方、衣類の選び方や生活習慣といった根本対策をしている人は少なく、「何もしていない」という人も一定数存在した。

出勤前に行っているニオイ・汗ケア

前問で「ニオイ・汗ケアを行っていない」以外を回答した人に、「出勤前のニオイ・汗ケアが1日もつかどうか」について聞いたところ、8割以上が「よく感じる」「ときどき感じる」と回答。多くの人が朝のケアだけでは不安を解消しきれない実態が浮き彫りに。

前問で「よく感じる」「ときどき感じる」と回答した人に、「通勤中や出社前などに再びニオイ・汗ケアができたら安心か」と聞いたところ、9割以上が「とてもある」「ややある」と回答。

多くの人が「再ケアの機会があると安心」と感じており、ニオイ対策は、家を出る前のルーティンとしてだけでなく、「必要なタイミングでこまめに整える」ニーズが強く存在することがわかった。

出勤前のニオイ・汗ケアが1日もつかどうか・通勤中や出社前などに再びニオイ・汗ケアができたら安心か

■通勤中のケア習慣

「ニオイケアができるアイテムをバッグに常備しているか」という質問には、約半数が「している」と回答。外出先でのケアに対するスタンスは、二極化していることが明らかに。

ニオイケアができるアイテムをバッグに常備しているか

前問で「している」と回答した人に、「ニオイケアを使用したいタイミング」を聞いたところ、「会社に入る前」「通勤で駅に到着した直後」「商談や会議の前」の順に続いた。

出社直前や駅到着直後といった「人と接触する直前」がケアのピークタイミングであることがわかった。

最後に、「ニオイケアアイテム選定時に重視するポイント」としては、「香りの有無」「持ち運びやすさ」「香りの強さ」などが挙がった。

場面に応じた使いやすさや周囲への配慮が重視されており、特に職場や公共交通機関といった他者と空間を共有する場では使用可否を左右する基準となっている。一方で、外出時や通勤中でも気軽に使用できる携帯性へのニーズも明確になった。

ニオイケアを使用したいタイミング・ニオイケアアイテム選定時に重視するポイント

【調査概要】
調査期間:2025年6月30日~2025年7月1日
調査方法:PRIZMAによるインターネット調査
調査人数:1,007人
調査対象:調査回答時に通勤時に電車を利用する20~50代の男性と回答したモニター
調査元:青組
モニター提供元:PRIZMAリサーチ

<参考>青組「通勤ラッシュのニオイ問題」に関する調査