NTT西日本宮崎支店は、宮崎銀行、Withみやざきと共同で、宮崎県内における再造林活動によるカーボンクレジット創出・販売事業の実証実験を開始すると発表した。地方銀行が主体となる取り組みは全国初であるという。
同実証は、再造林の促進および国が認証する「J-クレジット制度」に基づく森林の新たな付加価値創出を目的とするもので、地域のカーボンニュートラル推進に資するものとされている。期間は2年間で、宮崎県西都市において20ヘクタール規模で開始し、県内全域に展開する予定だという。
実証内容は、①宮崎県内の伐採跡地に関する情報収集、②森林所有者からの経営受託、③Withみやざきが費用負担し再造林・保育を実施、④再造林を行った森林をJ-クレジットにプロジェクト登録する、という流れ。森林情報のデジタル化・見える化のため、NTT西日本は森林CRMを提供し、情報集約や効率化を支援する。
事業スキームは、森林所有者からの情報登録を起点に、伐採跡地のデータをNTT西日本が集約し、Withみやざきが経営を受託した森林で再造林を実施する。その後、J-クレジット事務局へ登録申請を行い、認証を得る流れとなっている。

役割分担は、宮崎銀行が企画立案と全体統括、Withみやざきがプロジェクト主体、NTT西日本宮崎支店が伴走支援とDX推進、森林CRM提供やプロジェクト登録支援を担うとのことだ。